「口腔外科」の版間の差分

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== 概要 ==
口腔外科は一般には口腔及びその周辺組織の外科であると認識されているが、その特異性として顎口腔機能を中心として据えているために内科的処置やストレス障害に至るまでその受け持つ範囲は広い。取り扱う疾病も炎症や、外傷(交通事故・けんか・火傷等)、腫瘍、アレルギー、神経疾患、感染症にとどまらず、奇形や各種症候群に至るまで口腔内から頭頸部顔面に至るまでの多種多様な疾病を受け持っている。外傷(打撲・骨折等)については一般外科としての素養が必要とされ、上顎洞等の炎症や悪性腫瘍は[[耳鼻咽喉科学|耳鼻科]]領域の疾患である。口唇・口腔粘膜・顔面部位の病変は[[皮膚科学|皮膚科]]とほぼオーバーラップし、顎関節は[[整形外科学|整形外科]]としての分野であり、再建手術、神経症・癌性疼痛・痙攣・麻痺などの疼痛治療も必要とされ、全身医科としての術中モニタリング、全身麻酔や救急蘇生の[[麻酔科学|麻酔科]]医としての知識・技術も必要とされる。一般人にはあまり知られていない例として、腸骨の遊離骨移植や、頸部リンパ節郭清、前額皮弁・大胸筋皮弁、頬骨骨切り術、下顎骨切り術(美容整形など)、唇顎口蓋裂の手術、気管切開、血管縫合等も行う。術前検査・全身状態の術前評価も行うが、これらは歯科医師単独では違法行為となるため医師が行わなくてはならない。このように医科・歯科双方の体系的・統合的な知識と臨床経験が必要とされる高度な分野であるため医学生から敬遠される事が多い。
 
== 歯科口腔外科の診療領域と医業との関係 ==