「SAE規格」の版間の差分

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潤滑油の[[粘度]]を定めた規格。数字が小さいほど[[常温]]で柔らかく、大きくなるほど硬いオイルとなる。
 
自動車の[[エンジンオイル]]、[[オートバイ用オイル]]に見られるSAE規格の表示は、10W-30といったマルチグレード表示が一般的である。Wは「[[冬|Winter]]」の頭文字で、前半で低温時の粘度を示し、ハイフン後の数字で高温時の粘度を表す。寒冷地では5Wや0Wといったグレードを選ぶことで、[[クランク (機械要素)|クランキング]]をより容易にし、ハイフン後の数字が大きいものは、[[モータースポーツ]]などの過酷な条件下にも耐えうるオイルとなる。
 
同グレード表記の製品同士が同じ性質であると理解するのは誤りであり、実際の性質は製品ごとに異なっている。グレードの数字に表れない様々な性質が存在するため、「10W-40」と表記された高出力車のスポーツ走行に適するように開発された製品を、低出力の車両に使用するとその製品の持つ長所を発揮できないどころか、エンジンに対して負担をかけることになり予想外のトラブルに遭遇することもある。したがって、オイルの製品を選ぶ際はSAE粘度のグレード表示を見るだけでなく、その製品がどのような用途を想定して作られているかという視点を持つのが適切である。