「ヨルダン川西岸地区」の版間の差分

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幾人かの人々、とくにイスラエル人の[[入植]]と東エルサレムの併合を支持する人々は、「'''ユダヤ・サマリア'''」と呼ぶことを好む。また、フランス語などの[[ロマンス諸語]]では'''シスヨルダン'''と呼ばれる。
 
ヨルダン川西岸地区は、[[国際連合]]からイスラエル[[占領]]地として考えられるが、幾人かのイスラエル人と様々なグループは「占領された」よりも「議論される」地域という用語を好んで使用する。ヨルダン川西岸地区にはパレスチナ人([[アラブ人]]、[[ユダヤ人]]および他の少数民族グループが居住している。同地区に暮らす大多数のアラブ人は、[[第一次中東戦争]]でイスラエルから避難した[[パレスチナ難民]]あるいはその直接の子孫である。
 
== 統治者による区分 ==
{{CURRENTYEAR}}年現在、ヨルダン川西岸地区は統治者によって、3分されている。
 
#A地区…パレスチナ自治政府が行政権、警察権共に実権を握る地区。2000年現在で面積の17.2%<ref>[http://palestine-heiwa.org/wall/wall.html 特集:アパルトヘイト・ウォール(隔離壁/分離壁):イスラエル:パレスチナ情報センター]</ref><ref>ただし、ユダヤ人入植地及びイスラエル軍基地として占領されている面積は、ここでは含んでいない</ref>
#B地区…パレスチナ自治政府が行政権、イスラエル軍が警察権の実権を握る地区(警察権は、パレスチナ自治政府と共同の地区も含む)。2000年現在で面積の23.8%
#C地区…イスラエル軍が行政権、軍事権共に実権を握る地区。2000年現在で面積の59%
 
現在でもヨルダン川西岸地区の主な統治者はイスラエルであり、また、C地区はA地区、B地区を包囲し、さらに細かく分断するように配置されている<ref>[http://ヨルダン川西岸 http://palestine-heiwa.org/map/s-note/img/l/westbank4c_rgb_dl-l.png]</ref>。イスラエルが容易にパレスチナ人の交通を封鎖できるようになっている。
 
さらに、C地区でのパレスチナ人の日常生活は大幅に制限されており、家屋・学校などの建築、井戸掘り、道路敷設など全てイスラエル軍の許可が必要となる<ref>[[児玉千佳子]] [http://フィールド・エッセイ%20%20第14回 児玉千佳子さん%20UNDPパレスチナ人支援プログラム プログラム・アナリスト http://www.unforum.org/field_essays/14.html]</ref>。特に住居建設の許可が下りる事はほとんどなく、イスラエル軍は「違法」を理由にパレスチナ人住居を破壊し、[[罰金]]を取り立てている。国連によると、2010年だけで少なくとも198の建造物が破壊され、300人近くのパレスチナ人が強制的に排除された<ref>[[アムネスティ・インターナショナル]] [http://イスラエル/被占領パレスチナ地域%20:%20西岸地区のパレスチナ人家屋の破壊を増大させるイスラエル http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=823&mm=1]</ref>。
 
== 東エルサレムの取り扱い ==