「鹿踊りのはじまり」の版間の差分

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[[image:Miscanthus sinensis0842.JPG|right|thumb|300px|ススキと空]]
『'''鹿踊りのはじまり'''』(ししおどりのはじまり)は、[[宮沢賢治]]によって創作されたの[[童話]]である。 {{和暦|1924}}に出版された、賢治の最初の童話集『[[注文の多い料理店]]』に収録された作品のひとつである。
 
== あらすじ ==
北上の入植者である[[百姓]]の嘉十は、ある時、栗の木から落ちて足を痛め、湯治のために西の山にある[[温泉]]に出かけた。その途中、嘉十は持ってきた[[トチノキ|栃]]と[[アワ|粟]]の[[団子]]を食べ始めたが、[[鹿]]に食べさせようと少し残して出発した。 少し行ったところで、嘉十は[[手ぬぐい]]を忘れたことに気づいて引き返し、6頭の鹿の一団と遭遇する。
 
6頭の鹿は、見たことのない手ぬぐいに興味を持ち、周りをめぐって踊り始める。 すると嘉十は鹿のことばがわかるようになり、鹿たちが手ぬぐいの正体について、議論しているのが聞こえてくる。
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== 解説 ==
物語の主人公本作は「私」である西風による伝聞を語るという形式になっており、「私」語る物語のエピソードの主人公は、入植者の嘉十という[[百姓]]であり、西風による伝聞という形式になっている。この物語は[[岩手県]]に伝わる「'''鹿踊り'''」をモチーフにしたものであり、物語のテーマは「鹿踊りの本来ほんとうの精神」テーマとなっている。 入植者である嘉十は、鹿の歌を聴いて、改めて風景を見て思わず拝んでいる。 私によって語ら賢治自身が起草したと推測される登場人物の会集の広告ちらしにすべ、本作につい東北地方「まだ剖(わか)れない巨きな愛方言感情です。すゝきの花の向ひ火や、きらめく赤褐の樹立のなかに、鹿使用無心に遊んでいます。ひとは自分と鹿との区別を忘れ、いつしょに踊らうとさえします」と記されている。
 
また、私によって語られる登場人物の会話はすべて東北地方の方言が使用されている。
 
この作品におけるの鹿が歌った6編の歌は、テレビドラマ『[[北の国から]]』の第1話で、登場人物のクマ(松下豪介)が純たちに労働について語る場面で登場している。
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[[画像:Hanamaki airport04s3237.jpg|250px|thumb|鹿踊(花巻空港)]]
*[[花巻まつり#鹿踊|ししおどり]]
*[[北上盆地]]
*[[富良野市|北海道富良野市]]
*[[ハンノキ]]
*[[ウメバチソウ]]