「自然治癒力」の版間の差分

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<ref>これらの過程がうまくゆけば、受傷後およそ2週間でタンパク質合成が終了し、組織改造の過程が開始する。コラーゲン線維の断裂と線維束化が起き、周辺の損傷を受けなかった組織の線維束と同様の外観になるように改造が進み、周辺の結合織との連続性ができてくる(『自然治癒力の不思議』、95頁)</ref>。
 
:'''<この過程にかかわる注意点>''' として、 コラーゲンは線維芽細胞の中にある粗面小胞体で合成されるが、水酸化されてから細胞から分泌される。もし水酸化が進まないと、線維束化されず、治癒は延滞してしまう。コラーゲン線維の水酸化には、'''[[ビタミンC]]が欠かせない'''とされる。<ref>『自然治癒力の不思議』、95頁</ref>。<ref>昔から[[壊血病]]の人は、負傷した際に未治癒になってしまう人が多いこと、また壊血病は[[ビタミンC]]欠乏が原因であることが知られていた。これらの因果関係については1926年にウォルバックによって証明された。(『自然治癒力の不思議』、98頁)</ref>
 
受傷後12~48時間の、創に近い表皮細胞の端は、細胞が外観を失い、無定形化および膨化し、移動し、凝血内にある血清タンパク質や線維素の切れ端を貪食消化する(これは細胞分裂の準備を行っている)<ref>『自然治癒力の不思議』、95頁</ref>。そして、連続性を備えた細胞層を形成しつつ、正常な外観を取り戻してゆき、表皮再生と真皮での治癒がほぼ同時に完了する<ref>『自然治癒力の不思議』、95頁</ref>。
 
{{see also|創傷}}
(「[[傷]]」の項目も参照可)
 
 
==参考文献==