「訓読み」の版間の差分

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+ref@義訓、熟字訓、国訓
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== 熟字訓 ==
熟語(古い日本語、現在でも使われる中国語の場合がある)を訓読みする場合がある。これを[[熟字訓]]という。例えば、梅雨(つゆ)、五月雨(さみだれ)、大人(おとな)、昨日(きのう)等。<ref>熟字訓については松村(2008年、127頁)が参考になる。</ref>
 
== 義訓 ==
義訓とは、漢字に固定的な訓ではなく、文脈の意味に合わせて個人的にその場限りの訓を当てることをいう。表記の面から言えば、[[当て字]]である。特に『万葉集』など上代文献での漢字の使い方をいう。「暖(はる)」「寒(ふゆ)」「金(あき)」「未通女(おとめ)」「数多(あまねし)」「間置而(へだたりて)」<ref>井上通泰(1928年)「相聞」『萬葉集新考』(國民圖書)2(4): 663、全国書誌番号 47020970</ref>など。
 
また「[[天皇]]」を「すめらみこと」、「大臣」を「おとど」、「一寸」を「ちょっと」と読んだり、「閑話休題」を「それはさておき」と読んだりもする。訓読みと言うよりも、漢語(中国語)を日本語に意訳して訓むものといえる。現代において漫画などで「本気」と書いて「マジ」と振り仮名をつけるのも義訓の一種といえる。
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== 国訓 ==
漢字が本来表す中国語の意味ではなく日本独自の訓を当てるものを国訓という。たとえば、「鮎」は中国語では「なまず」であるが、国訓では「あゆ」であり、「沖」は中国では「つく」(衝→簡化: 冲)などの意味であるが、国訓では「おき」である。これらは漢字で日本語を表記できるようになったためにできたものである。<ref>国訓については高橋(2000年)に詳しい解説がある。</ref>
 
== 外来語による訓読み ==
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== 脚注 ==
{{Reflist}}
<references/>
 
== 参考文献 ==
* 高橋忠彦(2000年)[http://ir.u-gakugei.ac.jp/bitstream/2309/13419/1/03878929_51_19.pdf 「国訓の構造 漢字の日本語用法について(上)」]『東京学芸大学紀要第2部門』51: 313-25
* 松村武久(2008年7月)『必携漢字検定ハンドブック 10級~2級』三修社、ISBN 978-4-384-01236-1
 
== 関連項目 ==