「パンフォーカス」の版間の差分

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[[画像:Deepfocus.JPG|thumb|400px|パンフォーカス。[[焦点距離]]18ミリ(APS-Cサイズデジタル)、[[絞り]]F22。]]
[[画像:IGP7842.jpg|thumb|400px|パンフォーカスでない写真。[[焦点距離]]21ミリ(APS-Cサイズデジタル)、[[絞り]]F2.8]]
'''パンフォーカス'''とは、[[写真]][[撮影]]において[[被写界深度]]を深くする事によって、近距離から遠距離まで[[ピント]]を合わせる撮影方法。対義語は[[ボケ (写真)|ボケ表現]]
 
右上の写真では手前のバラから奥の洋館まで画面のすべての位置のピントがあって見える。これパンフォーカスの写真である。一方、右下の写真は手前のバラにはピントが合っているが、背景はボケている。このような写真はパンフォーカスではない。
 
パンフォーカスは[[風景写真]]などによく用いられる。また、パンフォーカスの状態にして[[スナップ写真]]を撮るのもよい方法である。ピントを合わせる時間が節約でき、[[シャッターチャンス]]を逃さないという利点がある。[[土門拳]]はこの方法を多用した
 
逆にあまりパンフォーカスが用いられない分野としては花の接写(物理的にパンフォーカスが難しい)、女性の[[ポートレート]]などがある。
 
通常は、撮影された画面内のものすべてにピントが合っていればパンフォーカス写真と呼ばれることが多いが、完全な平面を写した写真などは画面全体にピントが合っていてもパンフォーカス写真とは呼ばれない。
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== デジタルカメラとパンフォーカス ==
被写界深度は[[フィルム]]または[[撮像素子]]([[CCD]]、[[CMOS]]など)のサイズにも影響される。同じ画角・同じ明るさで撮影しようとしたとき、光学的に、フィルムまたは撮像素子のサイズが小さいほど被写界深度は深い。近年普及したデジタルカメラは、35ミリフィルムよりも小さなサイズの撮像素子を使っていることが多く、パンフォーカス的な写真が撮られるようになってきている。特に[[コンパクト・デジタルカメラ]]の撮像素子は小さいものが多いのでこの傾向が強い。(逆にボケ表現には向かない。)
 
== 映画におけるパンフォーカス表現 ==
{{See|ディープフォーカス}}
 
==脚注==