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[[画像ファイル:Charles Goodyear.png|thumb|250px|チャールズ・グッドイヤー。1891年に描かれた肖像画]]
'''チャールズ・グッドイヤー'''('''Charles Goodyear''', [[1800年]][[12月29日]] - [[1860年]][[7月1日]])は、[[アメリカ合衆国]]の発明家。加硫ゴムを発明し、1844年6月15日に特許を取得した。彼は大きな負債を負って死去し、[[コネチカット州]]ニューヘブンのグローブ・ストリート墓地に埋葬される。グッドイヤーも彼の家族も、彼にちなんで命名された[[ゴム]]、[[タイヤ]]メーカーの[[グッドイヤー]]・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーとは関係が無い。[http://www.goodyear.com/corporate/history/history_story.html]
 
== 生い立ち ==
チャールズ・グッドイヤーは1800年12月29日にコネチカット州ニューヘブンで、アマサ・グッドイヤーの6人の子供の長男として生まれた。彼の父親は1638年にニューヘブンの植民地を創立した一人であるスティーヴン・グッドイヤーの子孫であることを誇りにしていた。
 
アマサ・グッドイヤーはニューブンの地峡部、現在オイスター・ポイントとして知られている場所に小さな農場を所有していた。チャールズはそこで幼少時を過ごした。しかしアマサは象牙のボタン製造の特許に関心を持ち、また小さな製粉所を建設するのに適切な場所を求め、コネチカット州のノーガタックに入植した。同所では製粉に最適の水路があった。父は製粉所での製粉業に加え農場経営も同時に行い、チャールズは家業の手伝いで多忙を極めた。
 
[[1816年]]にチャールズは機械工業を学ぶため[[フィラデルフィア]]に行った。彼は21歳まで非常に勤勉に取り組み、コネチカットへ戻ると父親を手伝って象牙や金属のボタンを製造するだけでなく、当時農民によって評価され始めていた様々な農具の製造に取り組んだ。[[1824年]][[8月]]に彼はクラリッサ・ビーチャーと結婚した。彼女は強く、優しさも兼ね備え後年チャールズの発明に大きな支援となった。二年後彼は再びフィラディルフィアに転居し、金物店を開いた。彼は農具製造を専門とし、彼の店で作られた農具は手工業品に対する不信感を払拭した。当時農具のほとんどは[[イギリス]]から輸入されており、彼の事業は成功したと言えた。
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彼の成功は数年間に渡って続いたが、[[1829年]]から[[1830年]]にかけて彼は消化不良による健康問題で衰弱し、同時に複数の事業における失敗で会社は経営が悪化した。彼らは暫くの間努力したが最終的に失敗し、その後の十年間はグッドイヤーにとって最も苦しい努力と試練が続くこととなった。当時の[[法律]]の下でグッドイヤーは、[[負債]]を[[弁済]]するため発明の努力を続けていた間にすらその負債のために何度も投獄された。
 
== ゴム製品の開発 ==
[[1831年]]と[[1832年]]の間に彼はゴムに関する情報を得、この新しい材料に関する新聞記事の全てを注意深く収集した。[[ボストン (マサチューセッツ州)|ボストン]]のロクスバリー・ラバー・カンパニーはゴムを使った実験を続けており、ゴムから製品を作る方法を発見できると考えていた。同社は巨大なプラントを所有し全国に製品を発送していた。グッドイヤーが最初に注目したのは同社の製品だった。グッドイヤーはすぐに[[ニューヨーク]]を訪れ、同社の店舗に向かった。そこで彼は同社の[[救命具]]を試験し、膨張用のチューブが完全でないことに衝撃を得た。彼はフィラデルフィアに戻り幾つかのチューブを試作し、それらをニューヨークでロクスバリー・ラバーのマネージャーに提示した。
 
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彼は[[1860年]][[7月1日]]にニューヨークの[[フィフス・アヴェニュー・ホテル]]で死去した。彼が死去したとき、その負債は200,000ドルだった。しかし彼が得た多くの特許は家族に快適な生活を与えた。息子のチャールズ・グッドイヤー・ジュニアは発明の才能を受け継ぎ、その後靴製造用の機械開発を行った。グッドイヤー自身も家族も現在売上高10億ドル以上を誇るグッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニーとの関係はなく、彼と関係のある現在の会社はユナイテッド・ステーツ・ラバーである。同社はグッドイヤーが管理者として勤務した小さな会社を吸収合併した。
 
== 外部リンク ==
*[http://www.blastbooks.com/RAWDEAL/Goodyear/fr2gdyr.htm Raw Deal]
*[http://www.gutenberg.net/dirs/1/4/0/0/14009/14009-h/14009-h.htm#i_1 Charles Goodyear] article in the Scientific American Supplement, No. 787, January 31, 1891