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「タケウマ」「スティルツ」「ツウマー」の混用を回避
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[[File:Simple_takeuma.jpg|thumb|タケウマ]]
'''竹馬'''(たけうま)とは、[[日本]]の代表的な[[#スティルツ|スティルツ]]。[[江戸時代]]以降に子供の遊びとして広まった。
 
== 概要 ==
2本の棒それぞれに足場を縄紐で括り付け、爪先が棒に当たる様に足場に乗り、棒を掴んでいる手と足を共に動かして歩行する。
 
一般的には[[竹]]で作られる事から「竹馬」(竹製の乗り物)の名で広まっているが、地域によっては竹以外の木材で作られてきた事もあり
<ref>[http://www.proto-ex.com/gentaiken/gentaikenkoramu/169tukutteasobutakeuma.html 原体験コラム集「作って遊ぶ-竹馬-」]</ref>、様々な呼ばれ方をしている。その内の「タカアシ」、「サギアシ」は[[田楽]]で行われる[[ポゴ]]の名称でもある<ref>[[佐藤亮一]] 『お国ことばを知る方言の地図帳【新版】方言の読本』 小学館、2002年、148頁、ISBN 4095041528</ref>。それら田楽の「高足」には一本の棒に乗る「一足」の他に、2本の棒に乗る「二足」があったとされ<ref>[[西岡芳文]]([[網野善彦]]・編) 『職人と芸能 : 中世を考える』 吉川弘文館、1994年、190頁、ISBN 9784642027052</ref>、これがタケウマの由来とする見方がある。
<ref>[[西岡芳文]]([[網野善彦]]・編) 『職人と芸能 : 中世を考える』 吉川弘文館、1994年、190頁、ISBN 9784642027052</ref>、これがタケウマの由来とする見方がある。
 
[[1970年代]]頃からは、[[ステンレス鋼|ステンレススチール]][[パイプ]]に[[プラスチック]]の足場を備えた既製品も玩具店で販売される様になった。
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== 遊び方 ==
板のところに片方ずつ足を乗せ、棒の部分を持ってバランスを取りながら歩く。板の取り付け位置が高いほどバランスが取りにくくなるため、段階をってステップアップする練習が行われる。やや前のめりに重心を置くと歩きやすい。
 
走りまわって遊ぶことの他、ボールを使用し[[サッカー]]に似た遊び等も可能である。[[裸足]]で乗り、足の指で掴むようにすると動きやすい。逆に底の厚い靴を履くと滑りやすい。足の裏の[[皮膚感覚|感覚]]も、バランスをとり踏み板との状態を確認するのに役立つためである。
 
自然の竹を使用する際は、伐採したばかりのものは水分を含み重いため、半年から1年ほど放置し乾燥させた物を使用する方が扱いやすい。既製品ではステンレスパイプが使われるが、使い勝手から見ると自然の竹の方が軽く、遊ぶことに適している。
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== スティルツ ==
[[:en:Stilts]]。欧州で発達した、脚に装着して人間を嵩上げする棒状の器具。長いものでは高さ5メートルにも及ぶ。主に[[パレード]]で使われるが、[[フランス]]・[[ランドの森]]では移動手段としても使われていた。
 
タケウマなど、脚に固定する代わりに手で掴んで乗るものもスティルツに含むが、区別する際には「ペグスティルツ」(Peg stilts、訳:足場スティルツ)と「ハンドヘルドスティルツ」(Hand-held stilts、訳:手持ちスティルツ)とに呼び分けられる。欧州のハンドヘルドスティルツは日本のタケウマとは異なり、(ペグスティルツ同様に)棒を足の側面に向けて乗る。こちらには子供が乗って遊ぶ他、[[ベルギー]]・[[ナミュール]]の祭では若者達による[[騎馬戦]]「Echasseurs Namurois」が[[14世紀]]から行われているという[http://www.echasseurs.org/]。
<gallery>
File:Boston_-_park_stilts.JPG|スティルツ
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== 中国の竹馬 ==
[[中国語]]では「竹馬」({{lang|zh|竹马}})を「ツウマー」と読むが、日本のタケウマとは全く異なる遊びを指す。切り落とした1本の竹を掴み、それを馬に乗る様に跨いで引き摺り回すだけのものだが、日本でも当初はこれが「タケウマ」と呼ばれていた。
 
日本で少年時代を意味する「チクバ」はタケウマではなく、ツウマーにまつわる[[桓温]]の故事が語源とされているが、原典は「彼は子供の頃から私より格下だった」という内容<ref>[http://www23.tok2.com/home/rainy/seigo-chikubanotomo.htm 故事成語で見る中国史・竹馬の友]</ref>。実際の中華圏ではこれに代わり、[[李白]]の『長干行』<ref>[http://blog.hix05.com/blog/2009/01/post_888.html 長干行:李白 (壺 齋 閑 話)]</ref>を原典とする「[[:zh:青梅竹馬]]」(チンメイツウマー)という語が異性の[[幼なじみ馴染]]という意味で使われている。
 
なお、スティルツ自体は「[[:zh:踩高蹺]]」(ツァイガオチャオ)等と呼ばれ、一説では[[紀元前]]から演劇に用いられているという<ref>[[列子]]での記述から([http://www.tainan.gov.tw/jap/10088/stilt-walking.aspx 学甲鎮 高蹺陣] [[台南県]]政府)</ref>。
 
== 脚注 ==
<references />
 
== 関連項目 ==
[[File:Takepokkuri.jpg|thumb|竹ぽっくり]]
* [[ポゴ]]
* [[缶下駄]] - ハンドヘルドスティルツの一種。竹製のものは「竹ぽっくり」と呼ばれる
* [[桓温]] - 「竹馬の友」の語源となった、友達思いとは言えない中国人
* [[ドッジライン]] - 「竹馬経済」と形容された戦後日本の経済状況を変える為の、[[進駐軍]]主導の政策
* [[猿まわし]] - 人間離れしたタケウマの妙技を披露する事がある
* [[向日市]] - 竹の産地。観光協会主催の「たけうま全国大会」が毎年行われる[http://www.muko-kankou.jp/pickup/template/index.html#takeuma2]
 
== 外部リンク ==
* [http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40025299&VOL_NUM=00002&KOMA=39&ITYPE=0 近代デジタルライブラリー 東京警視本署布達 ○二月二日] [[- {{jdate|1878年]]([[明治]]十一年)}}の警察当局による、東京市街で竹馬を使用せぬよう求める通達(須原鉄二 『東京警視本署布達全書』 1886年)
{{Commons|Category:Stilts|スティルツ}}
{{Commons|Category:Hand-held stilts|ハンドヘルドスティルツ}}