「三浦の乱」の版間の差分

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=== 通交権の対馬集中 ===
三浦の乱以前には、九州・中国地方の諸勢力も朝鮮王朝から図書を受け通交していたが、三浦の乱を境に通交権は宗氏に集中し、日朝貿易の独占が行われるようになる。ただし、宗氏による通交権の集中は三浦の乱以前から行われていた可能性も指摘されている<ref name=osa>{{Cite book|和書|author=長節子|year=2002|title=中世国境海域の倭と朝鮮|publisher=[[吉川弘文館]]|isbn=978-4642028028}}</ref>。こうして日朝交易から締め出された勢力の一部は明人海商と結びつき、[[倭寇#後期倭寇|後期倭寇]]の一を担うようになる。後期倭寇は主に明国沿岸部で活動したが、朝鮮半島沿岸部も活発に襲撃し朝鮮王朝を苦しめている。後期倭寇はそれまでの倭寇と違い通交権を盾にした統制の効かない相手であり、朝鮮王朝は有効な対策を打ち出せないまま、[[1588年]]の[[豊臣秀吉]]の[[海賊停止令]]により倭寇が終息するまで苦しめられることになる。
 
== 脚注 ==