「父子鷹」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Tanaka0903 (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
Tanaka0903 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
3行目:
『'''父子鷹'''』(おやこだか)は[[子母澤寛]]作の[[小説]]。[[1955年]]5月から[[1956年]]8月まで[[読売新聞]]夕刊に連載された。
[[勝海舟]](麟太郎)の父で破天荒な無頼漢として知られた[[勝小吉]]を中心として、江戸後期の旗本や市井の人々の生活を描く。
この小説の中で小吉は、酒・女は苦手で博打もやらないが、庶民に人気があり、喧嘩剣法が強く、正義感貧しい御家人「江戸っ子が惚れぼれするお侍」として描かれている。
 
== あらすじ ==
21行目:
 
;勝小吉
:この小説の事実上の主人公。麟太郎の父。四十俵の小給者。愛刀は「池田鬼神丸国重」
;男谷平蔵
:子吉の実父。御実家様(おさとさま)。株を買って御家人となった。お番入したがらない小吉には同情的。
33行目:
:平蔵の父。越後小千谷(おじや)の出身で、江戸に出て一代で有数の大金持ちとなった。平蔵は検校の末子。
;阿茶の局
:平蔵の実の妹で、検校が財力にものをいわせて大奥に入れた。のちに阿茶の局と彦四郎の骨折りによって、麟太郎が[[徳川家慶]]の子・春之丞君([[徳川慶昌]])家来となる。その後も小吉や麟太郎のめに何かと助力する
;男谷彦四郎
:平蔵の長男。小吉の二十四歳上。儒者で頑固。地方の[[代官#江戸幕府の場合|代官]]などの職を遍歴する。麟太郎の名付け親。麟太郎を養子にしようとするが失敗。
45行目:
:小吉が御家人に取り立てられて、同役となるはずだったが、同僚の大館とともに酒の席で小吉を怒らせ、脇差で刺そうとしたところを逆に投げ殺される。
;岡野孫一郎
:小吉が彦四郎にもらった家を出て移り住んだ借家の大家で、千五百石の旗本だが親子ともに酒乱で女道楽のため貧乏。小吉に迷惑をかける。のち、家督を息子にゆずって隠居となる。江雪とも。
;団野真帆齋
:精一郎、小吉の剣術の師。
59行目:
:小吉の敵役。ごろつきの親玉。
;弁治
:小吉を慕っている巾着切。のちに堅気になり仕立て屋
;水心子(すいしんし)秀世
:麟太郎の睾丸を噛み切った野良犬を小吉が斬り殺した。その刀を作った[[刀鍛冶]]として登場する。小吉の肝煎で妙見堂の刀剣講に刀を出品する。
;篠田玄斎
:南割下水(本所の南北二つの掘り割りの一つ)の外科医。麟太郎の睾丸の怪我を治す。
;伝次郎
:中組(本所と深川の中間)八番の町火消頭取。麟太郎を噛んだ犬の飼い主。小吉と喧嘩するが、和解する。
;松五郎
:北組(本所の大部分)十二番の町火消頭。小吉と懇意。
 
== 映画 ==