「ピカレスク小説」の版間の差分

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{{独自研究|date=2009年4月}}
{{出典の明記|date=2009年4月}}
{{文学}}
'''ピカレスク小説'''(ぴかれすくしょうせつ、英語''Picaresque novel''、スペイン語''Novela picaresca'')は、[[16世紀]]~[[17世紀]]の[[スペイン]]を中心に流行した[[小説]]の形式。'''悪漢小説'''、'''悪漢譚'''、'''悪者小説'''とも呼ばれる。
特徴としては、直截的で口語的な語りと皮肉の口調の文体の中にもユーモアを加えるところ、[[貴種|高貴な血筋]]の生まれではない主人公が、冒険という非日常ではなく現実という日常を舞台に生きるための闘いを繰り広げ、繁栄の中で当時多くの社会的矛盾を内包するスペインを批判的なまなざしで記している事、などが挙げられる。
 
作者不詳の『ラサリーリョ・デ・トルメスとその幸運と逆境の生涯』<ref>''La Vida de Lazarillo de Tormes y de sus fortunas y adversidades''、普通『ラサリーリョ・デ・トルメス』と略す。</ref>(現存最古のものは[[1554年]])は、後述する『ピカロ:グスマン・デ・アルファラーチェの生涯』からさかのぼって、ピカレスク小説の嚆矢とされる{{要出典|date=2009年4月}}。主人公ラサリーリョは社会的に差別されていた盲者、司祭、郷士に主人として仕え、彼らの偏屈な行動をピカロの独特な視点からメランコリックで皮肉的に、しかし同情的に親しみを込めて物語る。そこにはある種の親しみやすさがあり、好景気にわく16世紀的楽観さがまだある。
 
==語源==
「ピカレスク」の語源は[[マテオ・アレマン]]の『ピカロ:グスマン・デ・アルファラーチェの生涯 』<ref> ''Vida del Picaro Guzm&aacute;n de Alfarache''、普通は『グスマン・デ・アルファラーチェ』と略す。</ref>の「ピカロ」から{{要出典|date=2009年4月}}。悪者と訳されるが、単なる悪い人ではなく、この小説の主人公グスマンのように、
*出生に含みのある表現がある(ユダヤ人、娼婦の子であることを暗喩しているものが多い)
*社会的には嫌われ者である(が、カトリック的には慈悲を施すべき対象)
現在でもピカレスクは世界各国で盛んに愛読されており、日本国内でも新作が発表され続けている。
 
日本においても同様で、やはり上述してきた様な性格付けを受けた人物を主人公や重要人物として物語が展開される。この様な人物が、[[暴力]]・[[犯罪]]の現場や経済市場などにおいて、時に激しく時に華麗に、一般的に悪と言われる行為を行ってゆき、一度は成功を収めるものの、結末において零落・破滅するのが和製ピカレスクの基本フォーマットとなっている{{要出典|date=2009年4月}}。また、欧米の作品と比較すると、宗教的背景や社会・文化的背景、生活感は比較的希薄である一方、[[ハードボイルド]]、[[ニヒリズム]]、[[ダンディズム]]と密接に結びついている場合が多い事も、特徴として言える要素である{{要出典|date=2009年4月}}。
 
他方、主人公の[[悪漢]]が巨悪や猛悪に立ち向かうという構図で描かれる物語の場合、主人公が行う悪の行為は、結局は「[[正義]]のイメージ<ref>この『正義』はあくまで社会的、[[実定法]]的な正義とは一致しない。</ref>」のみを持ち、結末に至っても主人公が生き残るというパターンが、かなりの割合で存在するのも和製ピカレスクの大きな特徴と言える<ref>このパターンの最典型はアニメ版の『[[ルパン三世]]』である。この作品では主人公一味が[[窃盗]]行為を華麗に実行しようとして、その結果として、時に一国や地球的な規模の巨悪までをも粉砕する展開が、ストーリー定型の一つになっている。</ref>。
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