「対潜ミサイル」の版間の差分

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: ミサイル本体は安定翼を持つ円筒形をしており、旋回・俯仰が可能な[[ランチャー]]によって目標の大まかな方向へ発射され、[[ロケットエンジンの推進剤#固体ロケット|固体燃料ロケット]]によって最大10[[キロメートル|km]]まで[[音速]]で飛行し、設定された飛行時間が過ぎると弾頭を切り離す。着水後、弾頭が核爆雷であれば指定深度で爆発し、対潜誘導魚雷であればシーカーで目標の追跡を始める。核爆雷には[[核出力]]1 [[トン#エネルギーの単位|kt]]の[[W44 (核弾頭)|W44]]核弾頭が使用されていた。ASROC用の核弾頭は[[1990年代]]に全て退役している。
: 対潜魚雷としては[[Mk44 (魚雷)|Mk.44]]/[[Mk46 (魚雷)|Mk.46]]が使用された。Mk.44は直径324mmの電池魚雷で、34kgの炸薬を弾頭とする雷速30[[ノット]]で航走距離5.5kmのアクティブ音響誘導魚雷である。Mk.46は直径324mmの斜盤機関魚雷で、44kgの炸薬を弾頭とする雷速40ノットで航走距離11kmのパッシブ・アクティブ併用の音響誘導魚雷である。
: ASROCは米海軍から友好国へ供与され、14ヶ国で使用されている。特に[[海上自衛隊]]では[[1966年]]就役の「[[やまぐも (護衛艦)|やまぐも]]」以来[[護衛艦]]の対潜兵器として重用し、[[ちくご型護衛艦|2,000トン以下の小型艦]]にもアスロック・ランチャーを装備しているほか、ランチャーとミサイルを[[ライセンス生産]]して74式アスロックSUM発射機として装備している。弾頭は米国製Mk.46対潜魚雷のほか自国製の[[73式短魚雷]](G-9B)や[[97式短魚雷|97式対潜魚雷]](G-RX4)を搭載している。
:; VL-ASROC
<!--[[en:RUM-139 VL-Asroc]]-->
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: 1965年から部隊配備が開始された核弾頭潜水艦発射対潜ミサイルである。1990年代まで運用された。
; シーランス
: {{main|シーランス (ミサイル)}}
: 1980年代に開発されていた潜水艦発射対潜ミサイル。1990年開発中止、実用化されず。
 
=== 旧ソ連/ロシア製 ===