「過給機」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Mentibot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: sv:Överladdning
7行目:
大気圧との差圧以上の圧力で燃焼室に吸気を送り込むという発想は古くから存在し<ref>鈴木孝著『エンジンのロマン』</ref>、[[航空機]]の発達の前に開発されていた。航空機の飛行時、[[高度]]が高くなるにつれて徐々に[[気圧]](空気[[密度]])も小さくなり、海面上高度6000mでは約半分となる。このため、内燃機関が吸入できる空気([[酸素]])量も減少することになり、[[出力]]([[トルク]]・[[馬力]])も低下することになる。高々度での航空機の性能向上が求められた[[第二次世界大戦]]時には軍用機のエンジンには必須の装備となった。
 
現在では航空機は[[ジェットエンジン]]([[ターボプロップエンジン]]を含む)が中心であり、レシプロエンジンは軽飛行機が中心であるため採用例は少ない。その代わり、[[船舶]]、[[鉄道]]をはじめ、[[建設機械]]や[[発電機]]などの産業用エンジンに広く採用されている。[[自動車]]に採用されるものが一般的に知られるが、普及の度合いから見るとむしろ少数派である。
 
燃焼前の[[シリンダー]]に[[混合気]]を吸入し圧縮する[[ガソリンエンジン]]では、過給に伴う[[デトネーション]]が避けられないのに対し、空気のみを吸入し圧縮する[[ディーゼルエンジン]]ではその問題が無く、相性が特に良い。最新のディーゼルエンジンでは出力向上のみならず、[[エミッション]](排出物)低減にも寄与している。