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'''地縛霊'''(じばくれい、[[:en:Residual haunting|restligeists]])とは、一般に[[人間]]または[[動物]]が、不慮の[[事故]]・[[事件]]・[[戦争]]等で命を失った際に、その意識や念が特定の場所や建物などに居付いたままになり[[成仏]]できずにいる状態、と信じられているもの。
'''地縛霊'''(じばくれい)とは、心霊ビジネスに携わる人々が作り広めた造語。「地縛」という言葉自体が造語で、70年代から土地のお祓いビジネスや、心霊写真鑑定の意味付けとして頻繁に使われるようになった。それがそれがテレビの[[ワイドショー]]や怪奇[[漫画]]などを通じて人々の間に広まり、80年代の初頭からは地縛霊をタイトルに取り入れた書籍も数多く登場するようになる。近年は一部の国語辞典に掲載されるようになった。古くからある言葉の地縛([[ジシバリ]])はキク科植物の一種を指す。
 
欧米ではこうしたタイプの霊はドイツ語系の表現を用いてrestligeistsなどと呼んでいる。restlich はドイツ語で "場所・建物の" という意味、geistは[[霊]]や[[幽霊]]を指す。英語では[[:en:residual haunting]]と言う。地縛霊は近年では一部の日本の[[国語辞典]]にも掲載されている。
定義としては一般に[[人間]]または[[動物]]が、不慮の[[事故]]や[[事件]]、[[戦争]]などで命を失った場合、その[[意識]]や[[念]]が、特定の土地や建物などに居着き[[成仏]]できずにいる状態とされる。ただし、広島・長崎の原爆を始め、各地の大空襲で無念の死を遂げた夥しい数の死者や、悲惨な大事故や事件の犠牲者、また遺族や関係者の所在が明らか事例や文献資料が残っている歴史的事実などを対象にすると、各方面から批判を浴びる恐れがあるので、もっぱら些末な事象や曖昧な作り話を基に物語を構成するのが業界の常識となっている。よって地縛霊のことを「自爆霊」などと書く人もいる。
 
[[浮遊霊]]というカテゴリと対比させられることがある。
== 漫画による流布 ==
昭和48年([[1973年]])から昭和51年([[1976年]])にかけて講談社の「[[週刊少年マガジン]]」に連載された[[つのだじろう]]の[[漫画]]、『[[うしろの百太郎]]』で広く知られるようになった。
 
== 地縛霊の特性概説 ==
1961年には、トーマス・チャールズ・レスブリッジ([[:en:Thomas Charles Lethbridge]])が著書''Ghost and Ghoul''において、こうした霊現象residual hauntingに言及した。
[[建物]]や[[洞窟]]などにとりついた[[地縛霊]]は、周辺の霊などを呼ぶ。また仲間にするため人を襲うなどともいう。
 
特定の場所で、まるでビデオテープで再現したかのように、特定の人物にまつわる怪音や怪異な現象が繰り返し繰り返し起きる、とされる。
 
また、特定の場所([[住宅]]、[[建築物]]全般、[[洞窟]]等々)にとどまるようになってしまった地縛霊が、周辺の霊などを呼び寄せることがあり、また生きている人間を仲間にしようとして働きかけたり襲ったりすることもある、などとも信じられている。
 
こうしたタイプの霊がどうしてあるのかということについては、不慮の事故で突然命を失った場合、つまり本人としては予想だにしないタイミングで突然死んでしまった場合に、客観的に見ればすでに死んでいるのに本人としてはまだ死んだという自覚が全然無く、死んだ場合に行くべき世界のことについて考えたこともなく、結果として意識だけが生前 最後にいた場所に立ちつくしたままになったり、生前馴れ親しんだ場所や思い入れの深い場所などに一旦移動したものの、そこで途方にくれてそれ以上動くことができなくなってしまっている場合や、[[現世|こちらの世界]]への未練が断ち切れず留まっている場合がある、などと解説されている<ref>[[江原啓之]]の著書 等々</ref>。
 
こうした霊現象の解決策としては、こうした霊に向かって、すでに死んだのだとの自覚を促し、死者には行くべき世界がありこの世に留まっていてはいけないということをしっかりと説明・説得することでこの世から去ってもらえる([[成仏]]する)場合がある、などと解説されており、こうした説得の作業は日本では[[浄霊]]などと呼ばれている。
 
== フィクションに登場した地縛霊 ==
日本では、昭和48年([[1973年]])から昭和51年([[1976年]])にかけて講談社の「[[週刊少年マガジン]]」に連載された[[つのだじろう]]の[[漫画]]、『[[うしろの百太郎]]』で広く知られるようになった。
 
==日本での批判的見解==
'''地縛霊'''(じばくれい)と{{誰}}「{{要出典範囲|心霊ビジネスに携わる人々が作り広めた造語だ}}」としたまた{{誰}}{{要出典範囲|”地縛という言葉自体が造語で、70年代から土地のお祓いビジネスや、心霊写真鑑定の意味付けとして頻繁に使われるようになった|date=2010年9月}}」とした。それが「{{要出典範囲|古くからある言葉、”地縛([[ジシバリ]])”はキク科植物の一種しか指さない|date=2010年9月}}」とした。「{{要出典範囲|それがテレビの[[ワイドショー]]や怪奇[[漫画]]などを通じて人々の間に広まり、80年代の初頭からは地縛霊をタイトルに取り入れた書籍も数多く登場するようになる。近年は一部の国語辞典に掲載されるようになった。古くからある言葉地縛(だ|date=2010年9月}}」と[[ジシバリ解釈]])はキク科植物の一種を指すした
 
定義として{{誰}}一般に[[人間]]または[[動物]]が、不慮の[[事故]]や[[事件]]、[[戦争]]などで命を失った場合、その[[意識]]や[[念]]が、特定の土地や建物などに居着き[[成仏]]できずにいる状態とされる。ただし、「{{要出典範囲|広島・長崎の原爆を始め、各地の大空襲で無念の死を遂げた夥しい数の死者や、悲惨な大事故や事件の犠牲者、また遺族や関係者の所在が明らか事例や文献資料が残っている歴史的事実などを対象にすると、各方面から批判を浴びる恐れがあるので、もっぱら些末な事象や曖昧な作り話を基に物語を構成するのが業界の常識となっている}}」と解釈した<!--{{要出典}}よって地縛霊のことを「自爆霊」などと書く人もいる。-->
 
==出典 脚注==
<references/>
 
==関連項目==
* [[幽霊屋敷]]
* [[亡霊]]
* [[浮遊霊]]
* [[心霊写真]]
 
 
==外部リンク==
*[http://dsc.discovery.com/tv/ghost-lab/about/glossary-of-terms.html ''Ghost Lab'' Glossary of Terms]
*[http://www.syfy.com/ghosthunters/glossary.php?sub=pt Ghost Hunters HQ Glossary]
 
 
{{DEFAULTSORT:しはくれい}}
[[Category:霊]]
 
[[en:Residual haunting]]