「中国文学」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
120行目:
[[清]]代には[[長編小説]]の傑作、『[[紅楼夢]]』や『[[儒林外史]]』が描かれた。短編の志怪小説集としては、『[[聊斎志異]]』が見られる。
 
=== 文学革命以降中華民国 ===
[[辛亥革命]]以降、西洋文化の流入と近代化により中国文学は大きな変化を遂げた。文学革命が起こり、近代小説が発生して文学の中心になった。[[魯迅]]の『狂人日記』『[[阿Q正伝]]』が書かれ、[[老舎]]、丁玲らの活躍が続いた。『[[支那的一日]]』を著した[[茅盾]]は、[[中国共産党]]より魯迅の後継者とみなされた。

=== 中華人民共和国 ===
中華人民共和国成立からしばらくの間は、[[毛沢東]]の『[[文芸講話]]』が指導的文献とされ、作品の思想性が重視された時代もあったが、その後は[[莫言]]の[[マジックリアリズム]]の文学のような純文学とともに、[[金庸]]らによる大衆小説や現代文学が大きく花開いた。一方、古来の近体詩は衰退して行った。あたらしく、北島や戈麦のような新しい詩人も現れた。
 
しかし、[[老舎]]が[[文化大革命]]時に自殺に追い込まれたり、中国語作家最初のノーベル文学賞受賞者が中国を亡命して[[フランス]]国籍を取得した[[高行健]]であったなど、政治との間に緊張関係が存在することも、近現代中国文学発展や研究の課題である。現代中国文学は、優秀な人材を輩出していて、年少作家も多く出ている。