「BMW・700」の版間の差分

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[[ファイル:BMW 700 RS 1.jpg|thumb|right|250px|700RS]]
'''BMW・700'''は[[ドイツ]]の[[自動車]]メーカー・[[BMW]]が1959年8月から1965年9月まで生産した[[リアエンジン]]の小型[[大衆車]]である。1950年代末に深刻な経営危機にあったBMW社の挽回に寄与した車として名高い
 
1950年代末、深刻な経営危機にあったBMW社の業績挽回に寄与した車として知られる。
 
== 概要 ==
このモデルのベースとなったのはサイクバブルカー・[[BMW・イセッタ]]の発展型である特異な4輪車、[[BMW・600]]であった。600は前2席をイセッタ以来の前面開閉ドア、後部座席には別の側面ドアでアクセスするという変形レイアウトを採っていたが、700はフロアパネルやサスペンションなど一部のコンポーネンツを流用しつつも、イセッタや600とは一転、「通常の」自動車の形をしたスチール製モノコックボディを持っていた。シンプルな美に転換さを持つこのボディは[[ジョバンニ・ミケロッティ]]の作品で、同時期の[[トライアンフ・ヘラルド]]と並ぶ彼の小型大衆車デザインの傑作とされている。2ドアセダンに加え、大型の[[BMW・501/502]]と同じく、カロッツェリア[[:en:Karosserie Baur|バウア]]製の2ドアのクーペとカブリオレも用意された。
 
直線基調のモチーフに細いピラー、薄いルーフを組み合わせて構成された、シンプルかつクリーンな美しさを持つこのボディスタイリングは、[[ジョバンニ・ミケロッティ]]の作品で、同時期の[[トライアンフ・ヘラルド]]と並んで、彼の小型大衆車デザインの傑作とされる。2ドアセダンに加え、大型の[[BMW・501/502]]と同じく、カロッツェリア[[:en:Karosserie Baur|バウア]]製の2ドアのクーペとカブリオレも用意された。
 
リアオーバーハングに搭載されるエンジンは同社のR67型モーターサイクルのものをベースとした空冷・水平対向2気筒で、697ccで32馬力を発し、排気量の割には強力であった。車体も軽量であったため、当時のこのクラスとしては高水準な最高速度125km/hをマークした。 更に、40馬力エンジンの高性能版も選択出来できた。
 
700シリーズは一定以上の売れ行きを示し、BMWが当時開発中であった本格的な上級小型車である[[BMW・1500/1600/1800/2000|1500 "ノイエ・クラッセ"]]の発売(1961年)までの同社の経営を支える役割を果たした。
 
1962年3月にはホイールベースが各モデルで16-32cm延長され、「'''BMW・LS'''」と改名された。
エンジンは同社のR67型モーターサイクルのものをベースとした空冷・水平対向2気筒で、697ccで32馬力を発し、当時としては高水準な最高速度125km/hをマークした。 40馬力エンジンの高性能版も選択出来た。
 
1962年3月にはホイールベースが各モデルで16-32cm延長され、「'''BMW・LS'''」と改名された。1965年までの総生産台数は188,211台で、これは歴代BMW車では新記録であった。この最終時点では700より上級の[[BMW・1500/1600/1800/2000]]が主力車種に育っており、一方で西ドイツではバブルカー全盛の1950年代に比べ、大衆車市場の下限は1000ccクラスにほぼ移行していた。このためBMWは700の後継車を出さず、以後は上級小型車以上に専念することとなった。
 
レーシングモデルとしては70馬力にチューンされた「700RS」があり、新人時代の[[:en:Hans Stuck|ハンス・シュトゥック]]や[[ジャッキー・イクス]]がこのマシンで活躍した。