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'''虫垂'''(ちゅうすい、[[英語]]:appendix, vermiform process, [[ラテン語]]:appendix vermiformis, '''虫様突起'''(ちゅうようとっき)とも)は、[[大腸]]の一部である。右下腹部にあり、[[盲腸]]の端から細長く飛び出している。虫垂の根元は'''[[結腸ひも]]'''の端にある。虫垂間膜で後腹壁につながれ、虫垂動脈で[[栄養]]される。多数の[[リンパ小節]]を含むので、[[リンパ系器官]]に含められる。
 
== 概要 ==
[[炎症]]を起こしやすく([[虫垂炎]])、穿孔して[[腹膜炎]]に至ることがある。かつては生理機能がないと考えられ、[[虫垂炎]]を予防するために異常所見がなくても切除されることがあった。ところが、後に虫垂はリンパ組織の一つとして[[扁桃]]などと同様に、胃腸の[[免疫]]機能に大きく関与しているとの見方(科学的に実証されたわけではなく、まだ研究段階ではある)があり、異常がなければ温存し、虫垂炎であっても健康なリスクのない成人で炎症が軽度であれば抗生物質投与など保存的治療で完了することも増えた。ただし現状、虫垂炎の治療は切除が原則であり、手術の遅れによる重症化、死亡は大きな脅威である。
虫垂部位は[[炎症]]を起こしやすく([[虫垂炎]])、穿孔して[[腹膜炎]]に至ることがある。かつては生理機能がないと考えられ、[[虫垂炎]]を予防するために異常所見がなくても切除されることがあった。
 
[[炎症]]を起こしやすく([[虫垂炎]])、穿孔して[[腹膜炎]]に至ることがある。かつては生理機能がないと考えられ、[[虫垂炎]]を予防するために異常所見がなくても切除されることがあった。ところが、後に虫垂はリンパ組織の一つとして[[扁桃]]などと同様に、胃腸の[[免疫]]機能に大きく関与しているとの見方(科学的に実証されたわけではなく、まだ研究段階ではある)があり、異常がなければ温存し、虫垂炎であっても健康なリスクのない成人で炎症が軽度であれば抗生物質投与など保存的治療で完了することも増えた。ただし現状、虫垂炎の治療は切除が原則であり、手術の遅れによる重症化、死亡は大きな脅威である。
 
かつては、ヒトにとって虫垂は欠かせない存在であった。それは[[善玉菌]]の備蓄機能を備えているからである。今日においても、この機能が失われたわけではないが、食糧事情の大幅な改善により善玉菌を摂取しやすいことから、さほどこの機能は重要視されていないと見られている。