「クリームヒルト」の版間の差分

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=== 後半 ===
[[フン族]]の王、妻を亡くした[[アッティラ|エッツェル]]が再婚相手としてクリームヒルトを望み使者を送った。いまだ喪服のクリームヒルトは当初これを拒否するが、フン族の力を使えば復讐が達成できるのではないかと思い直し、エッツェル再婚した。 フン族の王妃となったクリームヒルトは、数年はおとなしく過ごし、人民の人気と王の信頼を得た。機が熟したころ、クリームヒルトは王に兄グンターや弟達に会いたくなったのでフン族の宮廷に招いてくれるように願い出て了承を得た。彼女は使者にハーゲンが訪問に加わらないようであればフン族の国を知るのはハーゲンのみであることを言い含めるよう伝えた。 グンターは妹の恨みは時間が解決したものとしてこの招待を受けた。ハーゲンは警戒するが、グンターの命令で武装しつつもフン族の宮廷へ赴いた。
 
ブルグントの一行はエッツェルの歓待を受けた。その陰でクリームヒルトは、自らの息のかかった者を使いハーゲンの暗殺を図るが、なかなか叶わなかった。王妃が計略を巡らせていることはブルグント側にも伝わっており、少しずつブルグントとフン族の間に不和が広がっていった。血なまぐさい両陣営の応酬が散発するが、グンター、エッツェル両王はまだ争うつもりはなかった。しかしブルクントの宿舎が襲われ、ハーゲンは意趣返しとしてエツェルとクリームヒルトの息子を殺害した。これを契機にフン族とブルグントと戦闘状態に陥った。クリームヒルトはハーゲンの首一つで包囲を解くと提案するが、ブルグント側はこれを拒否したため、彼らが篭城する広間を焼き討ちにした。戦いの末、グンターとハーゲンは生け捕りにされ、2人を別々の牢へ投獄された。