「エクスプロラトリアム」の版間の差分

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表記のエクスプロラトリウムは一般的ではない。1989年の日本初の展覧会以来「エクスプロラトリアム」表記で定着している。またたんなる科学教育の館ではないが先行する記述者が教育
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[[画像:Blowing Smoke.jpg|thumb|エクスプラトリムでの煙の実験の展示物]]
 
'''エクスプロラトリム'''({{lang-en-short|the Exploratorium}})は、[[子供]]と家族向けの[[科学博物館]]。名称は「探検、探究する」({{lang|en|explorer}})と「[[ホール]]、講義室」({{lang|en|auditorum}})からの合成語。意訳すれば「知的探究のための大教室」の意
 
[[アメリカ合衆国]][[カリフォルニア州]][[サンフランシスコ]]のパレス・オブ・ファインアート(美術宮殿)の港湾地区にある。当初、倉庫を改造してつくられた。2008年現在では、サンフランシスコでは最も人気のある博物館の一つで、年間50万人以上の入館者がある。同館は[[1969年]]に物理学者で教育者でもあったフランク・オッペンハイマー([[:en:Frank Oppenheimer]])のアイディアと尽力により作られた。彼が初代の館長に就任し、[[1985年]]に亡くなるまでその地位にあった。運営団体は、[[NGO]]組織で運営されている。
 
エクスプロラトリムは、子供観客が触って体感できる[[ハンズオン]]展示、体験型の科学と芸術の展示によって、[[科学]]を親しみやすいもの知識だけでなく体験よって理解することを重視した世界で最初体験型サイエンスセンタミュジアムの1つである。ハンズオン博物館観客が参加・体験できる展示には、[[ドイツ博物館]]の先例があるが、科学に重点を絞ったということ展示では同館とカナダのオンタリオ・サイエンスセンターが最初である。同館の展示の多くは、科学者や教育者はもとより、だけでなく[[ビジュアルアート|ビジュアルアーティスト]]やメディアアーティスト、[[舞台芸術|パフォーミングアーティスト]]もわっている。芸術家が半年以上滞在しての手展示物を制・発表する「アーティスト・イン・レジデンス」の制度も整っている(日本人製作は岩井俊雄などが参加)。こうした館に姿勢は、開館以来一貫して掲げられてきた標語「科学、芸術、そして人間の知覚のミュージアム」(Museum of science,art and human perception)に示されている。その意味で、サイエンスミュージアムであり、同時に体験型アート、メディアアートのミュージアムとしての特徴も併せ持っている。
 
こうしたエクスプロラトリムで生み出された展示デザインのノウハウは、世界中の科学博物館でもそのまま再現して製作、展示できるように、ノウハウのすべてを『クックブック』(Cookbook、調理本)という名前のマニュアルにまとめて3巻まで刊行されている。
 
子供向けのこの博物館を利用しながら楽しく科学を学ぶためのシリーズ本は『スナックブック』(おやつの本、Snackbook)という名のシリーズで刊行されており、いずれも博物館のミュージアムショップで購入することが出来る。一般の書店でも購入は可能である。