「ベタイン」の版間の差分

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'''ベタイン''' (betaine) とは正[[電荷]]と負電荷を同一[[分子]]内の隣り合わない位置に持ち、正電荷をもつ原子には解離しうる[[水素]][[原子]]が結合しておらず([[四級アンモニウム]]、[[スルホニウム]]、[[ホスホニウム]]などの[[カチオン]]構造をとる)、分子全体としては電荷を持たない化合物(分子内塩)の総称。
 
自然界では[[植物]]や[[海産物]]などに広く存在する物質で、その[[甘み]]や[[うま味]]、保湿に関係している。日本では[[食品添加物]]や[[[化粧品]]等の[保湿剤]]として使用されている。
 
生体物質としては[[カルニチン]]、[[トリメチルグリシン]]などがある。元来はトリメチルグリシンのこと([[テンサイ]] ''Beta vulgaris'' から得られたため命名された)だったが、現在はこれを含めて類似構造を持つ、[[アミノ酸]]の[[アミノ基]]に3個の[[メチル基]]が付加した化合物の総称としても用いられ、化学者には上記の定義の化合物の総称として使われることが多い。[[コリン]]の代謝により生成され、[[動脈硬化]]の危険因子である[[ホモシステイン]]の代謝に関係することから、遺伝的にホモシステインの代謝がうまくできない 「[[ホモシスチン尿症|先天性ホモシステイン尿症]]」 患者に対しては、医薬品として用いられる。