「インターレース」の版間の差分

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よく知られたものは[[テレビ]]・[[ビデオ]]信号に使われているもので、[[奇数]]番目の[[走査線]]を先に送り残りの偶数番目の走査線をその後に送る。これにより、フィールド周波数を倍にすることができる。たとえば[[NTSC]]では30Hzが60Hzに、[[PAL]]では25Hzが50Hzになる。以後はNTSCの数値を基準に述べる。
 
なおテレビ用語として全走査線で描かれた画像をフレームと呼び、一部の走査線だけで描かれた画像はフィールドと呼ぶ。そのため60Hzはフィールド周波数となり、30Hzは[[フレーム周波数]]となる。
 
インターレースによりフィールド周波数は増えるがフレーム周波数は変わらない。帯域幅はフレーム周波数で決まるので、インターレースは帯域幅を保ったまま描画周波数を上げることができる。
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!方式!!フィールド<br/>周波数(Hz)!!フレーム<br/>周波数(Hz)!!水平走査<br/>周波数(kHz)!!帯域幅<br/>(相対値)
|-
|480/60i||rowspan="2"|60||30||rowspan="3"|15.75||rowspan="3"|1
|-
|240/60p||60||60||15.75||1
|-
|480/30p||30||30||15.75||1
|-
|480/60p||60||60||31.5||2
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===プログレッシブへの変換===
高級なシステムでは、インターレース映像に対し[[プログレッシブ]]がなされる。これは空いている走査線を残像に頼らず同時に表示する技術でこれにより、映像は倍の帯域の60Hzのプログレッシブ動画(60p)に変換される。これは画質向上というよりは、ちらつき防止の目的が大きい。
 
ただし空き走査線の情報は欠損しているので、上下および過去の走査線の内容から計算することになる。基本的には[[動き検出]]により動きのない箇所は前のフィールドの走査線をそのまま使い、動きのある箇所は上下の走査線から[[補間]]する。最近のデジタルテレビなどの高度な画像処理では、動き補償(動き予測)と言って過去もしくは過去と未来のフィールドからの現フィールドの動きを予測して、上下の走査線から補間するよりも高解像度な画像を得られる処理を行っている。