「暗数」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
→概要: Wikipedia:コメント依頼/Mathem) マルチポスト除去 |
|||
2行目:
== 概要 ==
暗数は統計と実状の差位を表す量であり、[[統計]]を読み解く際には、必ず暗数を念頭に置かねばならない。例えば犯罪統計では、被害届けが出なかった事件のように、警察が認知しなかった事件は統計に含まれないので、これらの事件は暗数になってしまう。
犯罪統計の場合、[[殺人]]のような犯罪はほぼ確実に警察に届けられると考えられる為、暗数は小さめであると考えられる。それ以外の犯罪の暗数については、日本での調査の2008年の報告<ref name="japan">{{cite web|url=http://www.moj.go.jp/content/000010211.pdf|title=平成19年の犯罪の動向と犯罪者の処遇<br> … 日本における軽い性的事件の被害の届け出は13%（強姦事件を含む暴行・脅迫事件の被害の届け出は37%）…|date=2008年|accessyear=2009年|accessdate=11月21日|author=日本政府}}</ref>では、[[強盗]]の届け出は66%、[[強姦]]事件を含む暴行・脅迫事件の被害の届け出は37%であった。軽い[[性犯罪]]の届け出については、日本では13%<ref name="japan"/>、オーストラリアでは15%<ref>{{cite web|url=http://www.aifs.gov.au/acssa/statistics.html#safetysurvey|title=Women's Safety Survey 1995(includes reported and unreported incidents)<br> … Only 15% of women who identified an incident of sexual assault in the 12 months prior to the survey reported to police. オーストラリアにおける（軽い）性被害の届け出はわずか15% …|date=1995年|accessyear=2009年|accessdate=11月21日|author=オーストラリア政府}}</ref>と少ない。[[性犯罪]]や[[児童虐待]]のように一般に[[タブー]]とされる領域においては、被害届けを出すのを控える傾向があるだろうという考えがある。
しかし暗数を計る作業が容易では無い為、暗数の見積りに推測が入る余地が多く、主観が入りやすい。それ故、暗数を見積もる人のイデオロギーによって、暗数の見積もりが変わってしまう危険がある。例えば、性犯罪の取り締まりを強化したいと考える人は性犯罪の場合被害届けを出しにくい事を理由に暗数を大きめに見積もるであろうし、逆に反対する人は性犯罪の被害を受けたのに届け出をしないはずがないとして暗数を少なめに見積もるであろう。
== 脚注・出典 ==
| |||