「アグスティン・ファラブンド・マルティ」の版間の差分

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'''アグスティン・ファラブンド・マルティ'''('''Agustín Farabundo Martí''', [[1893年]][[5月5日]] - [[1932年]][[2月1日]])は、[[エル・サルバドル]]の[[革命家]]。
 
[[Image:Augusto Sandino (centre).jpg|thumb|200px|rightleft|[[アウグスト・セサル・サンディーノ|サンディーノ]](中央)とファラブンド・マルティ(右から二人目)]]
大地主層出身だが、エルサルバドル大学の学生時代に左翼の活動を開始し、1920年代頃から諸外国を行き来した。また、[[ニカラグア]]の[[アウグスト・セサル・サンディーノ]]が率いるニカラグア民族主権防衛軍に参加して[[アメリカ海兵隊]]と戦ったが、サンディーノが民族主義者であることに気付き、意見の相違により袂を分かつと帰国した。しかしそれでも、共産主義と民族主義という相容れない関係ではあったものの、後年マルティはサンディーノのことを偉大な革命家と絶賛している。
 
大地主層出身だが、エルサルバドル大学の学生時代に左翼の活動を開始し、1920年代頃から諸外国を行き来した。また、[[ニカラグア]]の[[アウグスト・セサル・サンディーノ]]が率いるニカラグア民族主権防衛軍に参加して[[アメリカ海兵隊]]と戦ったが、サンディーノが民族主義者であることに気付き、意見の相違により袂を分かつと帰国した。しかしそれでも、共産主義と民族主義という相容れない関係ではあったものの、後年マルティはサンディーノのことを偉大な革命家と絶賛している。
[[Image:Augusto Sandino (centre).jpg|thumb|200px|right|[[アウグスト・セサル・サンディーノ|サンディーノ]](中央)とファラブンド・マルティ(右から二人目)]]
 
帰国後には[[エルサルバドル共産党]]を設立した。1932年、先住民の農民たちを指導して、独裁者[[マクシミリアーノ・エルナンデス・マルティネス]]に対する蜂起を企てていたところを治安機関に察知され、逮捕された。彼の逮捕農民達は蜂起したが、指導者を失った農民は軍によって虐殺された。マルティも同志と共に処刑された。
 
しかし、彼の遺志は[[ファラブンド・マルティ民族解放戦線]]([[w:Farabundo Martí National Liberation Front|FMLN]])に引き継がれた。[[ニカラグア革命|ニカラグアにおける革命]]によって[[サンディニスタ民族解放戦線]](FSLN)が[[ソモサ王朝]]の独裁体制を破り、ニカラグアに自由を勝ち取ると、FMLNも[[1980年]]にエル・サルバドルの[[極右]]政権に抵抗して反乱を起こした。結局革命は成功しなかったものの、長く苦しい[[エルサルバドル内戦]]の終結後、彼らはエル・サルバドル[[民主主義]]を勝ち取に復帰し、合法政党となたFMLNも、[[2009年]]の選挙で[[マウリシオ・フネス]]を大統領に当選させることに成功した。
 
== 関連項目 ==