「大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件」の版間の差分

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当時の大阪地検特捜部長(発覚時京都地検次席検事)や、特捜部副部長(同神戸地検特別刑事部長)らは、23日以降連日のように東京の最高検で[[参考人]]として任意聴取を受けた<ref>産経2010.9.23 02:00、2010/09/23 01:59 【共同通信】</ref>。逮捕前の取材に対し元特捜部長は、部下の主任検事が故意にデータを書き換えたとは思っていなかったとし、その後も一貫して過失と判断したと主張しているとされる<ref name="asahi20101002">朝日新聞、2010年10月2日、東京版朝刊、1,39面。</ref>。しかし、最高検は、故意の改ざんと知りながら隠した疑いがあるとして、10月1日当時の特捜部長及び副部長を犯人隠避罪容疑で逮捕した<ref name="asahi20101002" />。
 
その後の報道によれば、主任検事は上記の元局長の初公判後に副部長(いずれも当時)に改ざんを告白したとされ、そのときに「ここはすべて任せろ」といわれ、その後過失と主張するように指示されたという<ref>朝日新聞、2010年10月3日、東京版朝刊、1面。</ref>。また副部長は部長にも経緯を報告して、データの書き換えはコピーを対象とした遊びのつもりであったものであり、また「捜査報告書」には正しい日時が記録されているので書き換えたとしても問題ない、という弁解を考え、2月初めに2人でこれに沿った上申書を主任検事に作らせたと最高検は見ているとされる<ref>朝日新聞、2010年10月34日、東京版朝刊、1面。</ref>。
 
[[柳田稔]]法務大臣は、10月11日に[[前田恒彦]]検事を[[懲戒免職]]、10月21日に元特捜部長及び元副部長を懲戒免職、[[小林敬]]大阪地検検事正を4ヵ月100分の10の[[減給]]、[[玉井英章]]大阪高検次席検事を6カ月100分の10の減給、[[國井弘樹]]大阪地検検事を1ヶ月減給100分の10、[[太田茂]]京都地検検事正を[[戒告]]、[[伊藤鉄男]]次長検事を大臣訓令に基づく検事総長[[訓告]]の各処分及び、内閣が人事権を持つ[[三浦正晴]]福岡高検検事長については1ヶ月[[減給]]100分の1の処分の内閣への伝達を行った。処分を受けて三浦福岡高検検事長、小林大阪地検検事正、玉井大阪高検次席検事は依願退官し、[[大林宏 (検察官)|大林宏]]検事総長も大臣室で柳田稔法務大臣から「検察の信頼は地に墜ちた。信頼回復に向けてリーダーシップを発揮してほしい」と口頭での注意を受け、その後謝罪会見を開いた<ref>2010年10月21日16時28分 読売新聞</ref>。