削除された内容 追加された内容
磯キリン (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
'''三焦'''(さんしょう)とは、[[伝統中国医学]]における六腑の一つ。大腸・胃・小腸・胆・膀胱は実体がある腑であるが、三焦は、働きだけがあってカタチがない、理論上の臓腑で、それがいったい何を表しているかは、ずいぶん議論されてきたが、未だに結論が出ていない。
 
鳩尾([[みぞおち]])より上の胸部にある上焦(じょうしょう)、その下に続くへそあたりまでにある中焦(ちゅうしょう)、へそから下の下腹部にある下焦(かしょう)からなる。焦とは「こがす」の意味なので、全身のエネルギーに関する作用を、ほかの臓腑とは別に割り当てたのではないか、また、上焦は呼吸や循環に関わる機能、中焦は食物の消化吸収作用、下焦は排泄や、内分泌などの恒常性保持機能のことではないかといわれている。
 
なお、古くは「焦」の代わりに「にくづき」のついた「膲」が用いられることもあり、この字が肌肉(きにく)の紋理(きめ、あや)を表すことから、三焦を[[リンパ系]]とする人たちも多い。