「軍事力」の版間の差分

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:軍事力の造成や運用の効率性や妥当性に大きく影響する。軍事行動にかかわる事柄は決して[[軍事]]だけではなく、[[外交]]や[[経済]]、[[戦時体制]]、[[民間防衛]]など幅広い。これらさまざまな方面の政策に整合性を持たせ、効率的に機能させることは戦時における実質的な軍事力に大きくかかわる。現代における[[戦略]]にはいくつかのレベルがある。[[政治]]、[[経済]]、[[外交]]、[[文化]]、[[宗教]]などを政府が総合的に考慮したものを[[国家戦略]]とし、この下部にあるものが[[軍事戦略]]である。この軍事戦略において、抑止力の維持や有事のための部隊の運用法を策定し、準備する。この[[戦略]]が合理的に確立されていれば、軍事力に関わるさまざまな決断を一定の方向性と迅速性を持って決定することができ、また準備面における一貫性も維持することができる。なお、[[戦略]]という用語そのものには、時代や地域によって考え方や定義が異なるので注意を要する。
;[[C4Iシステム|指揮統制システム]]
:軍事力の[[神経]]とも言うべき国、あるいは[[軍隊]]の[[情報システム]]である。指揮統制システムとは[[情報]]収集によって得た情報を速やかに伝達し、その情報を適切に処理分析した上で上層部が判断し、その命令が滞りなく下部組織に伝達されるまでの一連の[[システム]]を指す。具体的には[[早期警戒衛星]]などの[[人工衛星]]や[[防空]]のための[[レーダー]]施設などの、目にあたる部分、前線部隊などが装備する[[通信]]機器による神経にあたる部分が指揮統制システムを支えている。このシステムの精度によって上層部と末端の連携や、制御などの要素が左右される。近年、[[コンピュータ]]の技術の発展が著しく、[[米軍]]などの再編計画に見られるようにこの分野の[[軍事における革命|変革]]が大きく進んでいる。米軍はこれをC4ISRと表現し、その改革に重点を置いている。具体的にはCommand([[指揮 (軍事)|指揮]]),Control([[統制]]),Communication(通信),Computing(コンピューター),Intelligence(Intelligence([[情報活動|情報]]),Surveillance([[監視]]),Reconaissancce([[偵察]])の7項目に関する改革である。こうした指揮統制システムに欠陥があれば、戦時での部隊の運用や現状把握において大きな不利益を被ることとなる。
;[[大量破壊兵器]]
:その威力から[[戦略]]的な意味で特別な軍事力として扱われる。特に[[核兵器]]の破壊(殺戮)能力は通常の軍事力を凌駕するものの、[[核戦争]]を誘発する可能性があるため、運用は制限的なものになる傾向が強く、故に[[大量破壊兵器]]は[[抑止力]]という概念的な軍事力として考えられている。しかし近年、[[アメリカ合衆国|米国]]が[[戦術核兵器]]の研究を進めており、将来的には新しい[[大量破壊兵器]]が登場する可能性もある。また、[[核兵器]]に限らず、[[生物兵器]]、[[化学兵器]]も大量破壊兵器の範疇に入る。とくにこうした[[生物兵器]]、[[化学兵器]]は製造も容易で、貧者の核兵器と呼ばれることがある。総称として[[NBC兵器]]という言い方をすることもある。