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アエンデ隕石に含まれる鉱物や粒子について
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アエンデ隕石は[[炭素質コンドライト]]に分類され、アルミニウムやカルシウムに富む含有物(CAI:Calcium-aluminium-rich inclusion)や[[コンドリュール]]が見られる。それまで希少であった炭素質コンドライトのサンプルが大量に入手されたことや、[[アポロ11号]]によって[[月の石]]が持ち帰られ、惑星科学の発展が始まる時期であったので最も科学的な研究が行われた隕石であるとされる。
 
アエンデ隕石のCAIは[[1 E17 s|45.66億年前]]に形成されたものであり、これは発見されている物質の中で[[太陽系]]最古の物質である。また、5[[μm]]ほどの[[炭化ケイ素]]([[モアッサン石]]・Moissanite)が含まれており、これは[[超新星爆発]]の際に吹き飛ばされた粒子と判明している。
 
アエンデ隕石からは2007年~2009年にかけて「Grossmanite」、「Davisite」など、7種類の新鉱物が発見されている。このうち[[スカンジウム]]と[[ジルコニウム]]の酸化鉱物にはこの隕石の名に因み「アエンデ石(Allendeite)」と名づけられた。