「国民の父」の版間の差分
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'''国民の父'''(こくみんのちち)は、多くの[[国家]]において、独立期や発展期に活躍した象徴的な人物や政治的な指導者を賞賛する際に使われる呼称である。英語からの訳語であるこの呼称の
== 各呼称のニュアンスの違い ==
「建国の父」や「独立の父」はもっぱら建国や独立そのものに多大な貢献をした人物を指す呼称だが、その他は必ずしもそうではなく、国家の発展に貢献した人物を指すこともある。「祖国の父」及び「国家の父」は後述の''pater patriae''の訳語として使われるほか、一般的な呼称としても用いられる。[[日本語]]や[[中国語]]では[[漢語]]の「国父」がしばしば使われる。「国父」は「藩主の父」を表
== 概説 ==
その生涯から読み取られる[[英雄]]らしさや[[道徳]]的権威としてのありかたによって、こうした人物は国家や[[国民]]が[[国史]]を記述する際のキーパーソンにされ、[[愛国心]]の源に、また尊敬や崇拝の対象にされる。国父の[[肖像]]は国家の象徴となり、[[紙幣]]や[[切手]]、[[記念碑]]、あるいは地名や空港名、大学名などに使われる。いくつかの権威的な国家では、国父に対する[[カルト]]的な[[個人崇拝]]が確立されることもある。
[[古代ローマ]]の[[元老院_(ローマ)|元老院]]は、
一旦「国父」とされた人物の
他の例では、[[アイルランド]]独立運動の指導者で[[アイルランドの大統領|アイルランド共和国大統領]]を長年勤めた[[エイモン・デ・ヴァレラ]]が挙げられる。多くのアイルランド人は彼を国父と見ていたが、[[1980年代]]以降の歴史の再評価で、他の独立指導者([[マイケル・コリンズ_(政治家)|マイケル・コリンズ]]など)にスポットが当てられるに従い、デ・ヴァレラの評価は下がっている。
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