「M6重戦車」の版間の差分

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en:M6 heavy tank26 August 2010 at 14:26.の訳
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'''M6重戦車'''(えむしっくす6じゅうせんしゃ)は、[[M26パーシング第二次世界大戦]]と共[[アメリカ合衆国]]が開発・運用していた重戦車のことをいう。派生型に[[M6A1重戦車]]が存在する。試作のみで実戦投入はなされなかった
 
== 概要 ==
1940年より開発が開始された。当初のT1重戦車(Heavy Tank T1)と呼ばれた設計案では75mm砲2基と37mm砲と20mm機関砲、それに7.62mm機関銃を標準装備した[[多砲塔戦車]]であった。更に、装甲は最大でも75mm砲弾に耐えられるようにしていたという。
1940年代に開発が始まったことで知られる。当時、[[ドイツ]]が[[フランス]]に侵攻し制圧するなど[[欧羅巴]]戦線は非常に乱れていた。そこで、[[アメリカ陸軍]]は随時近代戦を想定した重戦車の開発に乗り出した。
 
他国の多砲塔戦車実績を鑑み、1940年10月までには、75mm砲1基を搭載する主砲塔1基案になり、1941年に試作車が完成した。1942年に少数が生産されたが、輸送の問題や主砲威力の不足により、実戦投入はなされなかった。
その案を元に開発されたのがM6重戦車である。設計段階では75㎜砲2基と37mm砲と20mm機関砲、それに7.62mm機関銃を標準装備した[[多砲塔戦車]]であった。更に、装甲版は最大でも75㎜砲に耐えられるようにしていたという。しかし、この多砲塔形式は風洞模型が出来た地点で時代の波に煽られて廃止された。その後、様々な試案が出た末に360度回転可能な主砲を装備した現実的な車両に仕上がったのである。やがて、2種類の形式が発注され片方はM6でもう片方はM6A1であった。いずれも太平洋戦争が始まった1941年以降から生産が始まったが大きさに問題があり、輸送効率の問題から量産化されていたM26パーシングや[[M4中戦車]]及び[[M3中戦車]]より生産数は少なめで終わった。
 
1944年には、改良型のM6A2E1構想も出たが、これも実現していない。
 
== 規格 ==
* 全長:8.433m
* 車体長:7.544m
* 全幅:3.112m
* 全高:3.226m
* 全備重量:57.38t
* 乗員:6名
* エンジン:ライトG-200 4ストローク星型9気筒空冷ガソリン
* 最大出力:900hp/2,300rpm
* 最大速度:35.41km/h
* 航続距離:100km以上
* 武装:50口径3インチ戦車砲M7型×1門  53.5口径37mm戦車砲M6型1門  12.7mm重機関銃M2型2基  7.62mm機関銃2基 
* 装甲厚:最大101.6mm
 
== 各型 ==
* T1:鋳造車体。ハイドラマチック式変速機。 構想のみ。
* T1E1:鋳造車体。電気式変速機。非公式にM6A2とも呼称。2両製造。
* T1E2 / M6:鋳造車体。トルクコンバータ式変速機、8両製造。
* T1E3 / M6A1:溶接車体。トルクコンバータ式変速機、12両製造。
* T1E4:溶接車体。 ハイドラマチック式変速機。構想のみ。
* M6A2E1:改良型。105mm砲搭載予定、構想のみ。
 
== 関連項目 ==
{{commons|M6 Heavy tank}}
*[[M26パーシング]]
* [[M6A1重戦車M26パーシング]]
* [[四式中M6A1重戦車]]
* [[四式中戦車]]
 
{{第二次世界大戦のアメリカの装甲戦闘車両}}
 
[[Category:アメリカ合衆国の戦車|M6+]]
{{デフォルトソート:M6しゆうせんしや}}
[[en:M6_heavy_tank]]
[[Category:第二次世界大戦]]
[[fr:Char_M6]]
[[Category:アメリカ合衆国の戦車]]
[[it:M6_(carro_armato)]]
[[pl:M6_Heavy_Tank]]
[[ru:M6_(танк)]]
[[sl:M6_(težki_tank)]]