「少年愛」の版間の差分

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[[ネロ|皇帝ネロ]]は、皇妃ポッパエアの死後、16歳前後であったと考えられる絶世の美少年[[スポルス]]を見出し、これを去勢して女装させ、みずからの第三の妃に据えた。スポルス・サビーナは、ポッパエアと容姿が瓜二つであったとも伝わっているので、ネロは「美しい少年」を求めると同時に、「美しい少女」をも求めて愛したことになる。
 
[[五賢帝]]のなかでも、もっとも英邁で精神の幅に広がりがあったと考えられる[[ハドリアヌス]]は、青年[[アンティノウス]]を愛したが、アンティノウスは理由不明なままみずから命を絶った。ハドリアヌスはこれを悲しみ、一つの都市にアンティノウスの名を付け、彼が愛した青年の名を永遠のものとしようした。
 
ハドリアヌスはまた、10歳の少年マルクスと出会い、この少年に英邁な資質を見出した。為に彼は、マルクスをみずからの後継者の位置に置き、少年は成人して後、皇帝位に就き、哲人皇帝[[マルクス・アウレリウス・アントニウス|マルクス・アウレリウス]]となった。ハドリアヌスはアンティノウスの肉体の美を愛すると共に、少年マルクスの精神の卓越性、則ちその「[[善]]」と、将来実現される「[[徳]]」を愛した。