「耐候性鋼」の版間の差分

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[[画像:Weather_resistant_steel_bridge.jpg|thumb|300px|山間部の道路橋に耐候性鋼を使用した例(八百轟橋、[[国道439号]]、高知県)]]
 
'''耐候性鋼'''(たいこうせいこう)とは、[[鋼]]表面に保護性[[錆]](安定錆とも呼ぶ)を形成するように設計された低[[鉄]][[合金]]鋼である。'''耐候鋼'''とも呼ぶ。
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耐候性鋼の基本成分は、[[鉄|Fe]]-Cu-[[クロム|Cr]]-[[ニッケル|Ni]]-[[リン|P]]、またはFe-Cu-Cr-Niである。
耐候性鋼の表面にある錆層の下部に、Cu, Cr, Niが関与する、極めて緻密な非晶質([[アモルファス]])層が形成される。そして、この非晶質層が錆の進行を抑制する。使用して2 - 4年ぐらいすると、前述の保護性錆が形成され、錆の進行が止まる。つまり、錆のバリヤーで外部の[[酸素]]や[[水]]による反応を防いでいる。
[[画像:Tsunami_POD_1.jpg|thumb|300px|[[福良港]]の津波防災ステーション、南あわじ市]]
 
== 耐候性鋼に対する世間の反応 ==
[[兵庫県]]淡路県民局が[[南あわじ市]]の[[福良港]]に建設した津波防災ステーションの建物外壁が耐候性鋼板で作られており、その錆びた外観を心配した周辺住民からの問い合わせが相次ぎ、兵庫県は耐候性鋼板についての説明板を急きょ設置した<ref name="awaji">[http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100714-OYT1T00598.htm 新しいのに錆びてる…問い合わせ殺到で説明板] ([[読売新聞|YOMIURI ONLINE]])</ref>。なお、この建物は海岸部に建てられているが、県民局は「年に何度か水で洗浄すれば、潮風の影響は防げる」と説明している<ref name="awaji" />。