「立法議会」の版間の差分

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[[1792年]]、[[8月10日事件]]で起こったことの背景には、共和派が{{ルビ|[[パリ・コミューン (1792年)|自治市会]]|パリ・コミューン}}のような[[直接民主制]]をベースにした民衆の直接行動を原動力としたことにあり、フランス革命の主体は、ブルジョワジーからサン・キュロット(別の言い方をすれば[[プロレタリアート]])に決定的に移っていった。つまりは事件は、立法議会で参政権がないとされた彼らが、王政のみならず議会も転覆させた第二の革命という性格があったということで、以後の革命の急進化は必然だったと言える。
 
他方、立法議会では、現在も使われる[[右翼]]や[[左翼]]という派閥[[イデオロギー]]グループ分けの表現も登場した。議長席からみて右側が[[王党派]]や[[立憲君主派]]、つまり[[フイヤン派]]が議席を占め、左側が共和派である[[ジャコバン派]]([[ジロンド派]]を含む)が議席を占めて、討論をしたからである。ちなみに立法議会では、フイヤン派の方がジャコバン派よりも数が多かったが、両派閥とも最多派閥ではなく、中立派と呼ばれる態度不鮮明の議員が最も数が多かった。[[政党政治]]ではなく党が存在しなかったので、議員は個々人の政治信条に従って行動したが、全員が国王に忠誠を誓った身であり、立法議会は君主国家の議会であって、共和派は最後まで少数派であった。
 
== 特徴 ==
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* フランスは'''[[間接民主制|代議制]]'''で、代表者([[元首]])は立法府(つまり立法議会)と国王の両方(第3編第2条)
* 政府は'''[[君主制]]'''で、[[執行権]]は国王に委任される(第3編第4条)
* 国王は'''[[拒否権]]'''を持ち、立法過程を停止することができる。その判断は2ヶ月以内に行わなければならない。拒否された法案は同じ会期中には再提出できないが、二年後次の会期に新たな議会が同じ法案を2度目の可決すると裁可されたと見なされ、国王が再び署名を拒否しても、さらに二年後に次の会期の新たな議会が3度目の可決をすると、法律は国王の署名が無くても発効する(第3編第3章第3節第1〜6条)
* 開戦権は、国王の戦争提案によって発議され、国王の裁可する立法府の法令によって決定される
* 最高執行権([[統帥権]]を含む行政権全般)は国王に属する。また外交権も同じ
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==== 議会制度 ====
* '''[[一院制]]'''議会:議員総数は'''745名'''
* 議会は'''常設'''で、会期は任意。毎2間。5月の第1月曜日に議会自らによって召集される<ref>この条項は施行する機会がなく、事実上は空文となった</ref>
* 議員は開催にあたって必ず「自由に生きるか、さもなくば死す」との宣誓を行う
* 議員は2年ごとに選挙を行って改選される('''議員の任期は2年'''<ref>ただし1年も持たずに崩壊したため、任期を全うすることなく、同法による選挙も一度きりに終わった</ref>)