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Miki08 (会話 | 投稿記録)
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{{未検証|date=2010年12月}}
[[Imageファイル:Red star.svg|thumb|right|150px|赤い星]]
[[Imageファイル:Red_Army_flag.svg|thumb|right|150px|[[赤軍]]の旗]]
[[Imageファイル:Soviet flag red star.svg|thumb|150px|[[ソビエト連邦の国旗]]に存在した「赤い星」]]
'''赤い星'''(five({{lang-en|five-pointed red star}}、[[五芒星]]の中から小さな[[正五角形]]を取り除き、中を[[赤色]]に塗った星型)は[[共産主義]]や[[社会主義]]のシンボルとして用いられる。
 
五つの頂点は、[[労働]]者の手の'''五本の[[指]]'''を、また世界の'''[[五大陸]]'''を表す。
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== 起源 ==
[[Fileファイル:Red_army_conscript_hat_insignia.jpg|thumb|200px|[[ソビエト連邦軍]]の[[帽章]]]]
赤い星が使われた始まりは、[[第一次世界大戦]]の終わり頃から[[ロシア内戦]](1918年-1922年)の時期に遡る。[[1917年]]、[[ドイツ|ドイツ帝国]]および[[オーストリア|オーストリア・ハンガリー二重帝国]]との戦闘で撤退を迫られた[[ロシア]]軍は[[モスクワ]]まで退却し、モスクワ守備隊と混ざり合う状態になった。モスクワに殺到するロシア軍部隊と地元の守備隊とを区別するため、守備隊の将校たちは兵士達にブリキの星を与えて帽子に付けさせた。このモスクワ守備隊が後に[[赤軍]]と[[ボリシェヴィキ]]政府に合流した際、兵士達はブリキの星を共産主義を象徴する赤色で塗り、これが赤い星の起源とされる。
 
その他の説として、赤い星は赤軍にいた[[ユダヤ人]]兵士が取り入れたというものもある。この説ではユダヤ人兵士らは、[[ロシア革命]]がロシアに「約束の地」を作るものだと信じて彼らのシンボルである星を赤く塗ったとされるが、この説の真偽は疑わしい。この推測の元には、[[反ユダヤ主義]]と[[反共主義]]との両方によくある、ユダヤ人の[[ダビデの星]]([[六芒星]])と共産主義者の赤い星(五芒星)は同じものなのではないかという誤解と混同がある。
 
また別の説には、[[レフ・トロツキー|レオン・トロツキー]]と[[ニコライ・クリレンコ]](Nikolai Krylenko)との出会いが赤い星の誕生のきっかけだと主張するものもある。[[ボリシェヴィキ]]のメンバーで[[1917年]]に赤軍総司令官となったクリレンコは[[エスペランティスト]]でもあったが、彼は[[エスペラント]]の象徴である[[緑の星]]([[緑星旗]]参照)のバッジを身に着けていた。トロツキーはその星の意味を尋ね、クリレンコから星のおのおのの頂点が五大陸のそれぞれを指すという説明を受けた。これを聞き、トロツキーは赤軍兵士には赤い星を付けさせようと考えたという説である。この説も、彼らの間にこのような出会いがあったかどうか定かではないため真偽は不明である。[<ref>http://www.angelfire.com/ny2/ts/stelo.html]</ref>。
 
== 使用例 ==
[[Fileファイル:Flag_of_SFR_Yugoslavia.svg|200px|thumb|[[ユーゴスラビアの国旗]]]]
[[Imageファイル:Hungary_Communist_seal_2nd_1957.svg|150px|thumb|[[ハンガリー]]で1957-90年に用いられていた[[国章]]]]
赤い星は共産主義国家の[[国旗]]や[[国章]]に使われていた。例えば[[ソビエト連邦の国旗|ソ連の国旗]]や[[ユーゴスラビアの国旗]]には赤い星があしらわれていた。また[[スペイン]]の[[カタルーニャ語圏]]のエステラーダ旗など、[[分離主義]]や[[社会主義]]のシンボルにも使われている。
 
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[[東側諸国]]崩壊と[[ソ連崩壊|ソ連崩壊]]の結果、多くの国で「赤い星」が削除された。[[ハンガリーの国旗]]や[[アルバニアの国旗]]などでは赤い星が、[[モンゴルの国旗]]などでは赤地に黄色い星が削除された。また赤い星を使用していた[[ユーゴスラビア社会主義連邦共和国]]は解体し、分離独立した[[マケドニア共和国の国旗]]や[[マケドニア共和国の国章|国章]]でも、2008年から2009年にかけて赤い星が外された。
 
更にいくつかの国では「赤い星」の使用が禁止されるようになった。[[ハンガリー]]では、赤い星を公的に使用したり見せたりすることは違法行為となる。しかし[[ロシア連邦軍]]等は今でも赤い星をシンボルとして使用し、ソ連の構成国家だった国には軍の装備等に赤い星が残っている。ロシア軍の新聞は『赤い星(クラースナヤ・ズヴェズダー、{{lang-ru|Красная Звезда)Звезда}})』という名前のままである。
 
東側諸国ではスポーツクラブにも「赤い星」をシンボルにしたクラブが多く、いくつかのクラブは「赤い星」をそのまま名前にしていた。[[ベオグラード]]の『[[レッドスター・ベオグラード]]』(セルビア語ではツルヴェナ・ズヴェズダ {{lang|-sr|Црвена звезда / Crvena zvezda}})、[[ライプツィヒ]]の『Roter Stern』などはその例である。
 
赤い星は[[アメリカ合衆国]]など西側諸国の[[社会主義者]]の間でも使われていた。また1990年代に活躍したミクスチャー[[ロック (音楽)|ロックバンド]]、[[レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン]]も彼らの急進的思想を表現するために赤い星を使用した。
 
== その他の使用例 ==
赤い星はその他、[[カリフォルニア州]]の[[カリフォルニア州の旗|州旗]]、[[パナマの国旗]]、[[北海道]][[開拓使]]の徽章、ビールの[[ハイネケン]]、百貨店の[[メイシーズ]]、Webブラウザの[[Mozilla]]などのシンボルに使われているが社会主義との関係はない。<!--余談  また、[[阪神タイガース]]に在籍した[[赤星憲広]][[外野手]]の応援にも、彼の名字にちなんで赤い星のボードを持ち込むファンが数多く見受けられたが、こちらも当然のことながら、社会主義となんら関係はない。-->
 
== 関連項目 ==
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*[[鎌と槌]]
*[[赤い星勲章]]([[赤星勲章]])
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
{{DEFAULTSORT:あかいほし}}