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== 概要 ==
通常の渦巻銀河と同様、銀河系も数多くの[[恒星]]や[[星間ガス]]などの[[天体]]の集まりで、全[[質量]]は太陽の約6,000億 - 3兆倍と見積もられている。そのうち[[可視光]]などの[[電磁波]]を放出している質量の合計は 1/10 以下で、質量の大部分は[[暗黒物質|ダークマター]]であると考えられている。中心付近には比較的古い恒星からなる密度の高い[[銀河バルジ|バルジ]]を持ち、それを取り巻くように若い恒星や[[星間物質]]からなる直径約8万 - 10万[[光年]]の[[銀河円盤|ディスク]]がある。ディスクの厚さは中心部で約15,000光年、周縁部で約1,000光年で凸レンズ状の形状を持つ。ディスクの中には明るい星や[[散開星団]]、[[散光星雲]]などが多く見られる渦状腕が存在する。相対的なスケールを考えると、銀河系を直径130kmに縮めた場合、太陽系は約2mmほどの大きさになる。バルジとディスクのさらに外側には約130個の[[球状星団]]などからなる直径約25万 - 40万光年の球形の[[ハロ]]が存在する。銀河系の中心は地球から見て[[いて座]]の方向に約3万光年離れた所に位置しており、[[いて座A]]という強い電波源がある。いて座Aの中心部([[いて座A*]])には[[大質量ブラックホール]]が存在すると考えられている。
 
天の川は[[天の赤道]]に対してはるか北の[[カシオペヤ座]]からはるか南の[[みなみじゅうじ座]]まで達している。このことから、地球の赤道面や軌道面である[[黄道]]面が銀河面に対して大きく傾いていることが分かる。また、天の川によって[[天球]]がほぼ同じ広さの二つの半球に分けられることから、太陽系は銀河面に近い位置にあることが分かる。