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木は[[生物]]であるため、[[品種]]だけでなく育成環境や伐採の[[季節]]、また一本の木の中でも部位によって性格が異なり、それに応じて扱いを都度変える必要がある。
 
品種分類では、大きく[[針葉樹]]と[[広葉樹]]に分けられる。主に[[寒冷地]]から[[温帯]]にかけて生育する針葉樹は一般に直線的な幹と小さめな[[樹幹]]を持ち、気候の影響から明瞭な[[年輪]]を形成する<ref name="okabe1-10">[[#岡部|岡部 p.1-10 1.プロローグ]]</ref>。ただし世界中に分布する広葉樹のうち[[熱帯]]に生育するものには年輪が作られないものもある<ref name="okabe1-10" />。構成にも差があり、チロースとなる柔細胞の比率も葉樹で約5%に止まるのに対し広葉樹は10 - 30%と多い<ref name="okabe73-102" />。
 
木の成長は季節によって変化する。木は[[春]]から[[初秋]]にかけて細胞分裂を起こして幹を太くするが、この期間の前半と後半では細胞の形状や大きさ、木種によっては細胞の種類が変わる。前期に形成される部分を「早材」まはた「春材」と呼び、針葉樹の場合は細胞壁が薄く細胞の直径は大きくなり、材の色は薄くなる。後期の形成箇所は「晩材」または「夏材」と言い、特徴は逆になる<ref>{{cite web|url= http://www.farmforestline.com.au/pages/2.1.2.1_wood.html|title=Wood growth and structure|language=英語|publisher=www.farmforestline.com.au|accessdate=2010-04-03}}</ref>。広葉樹では、[[ケヤキ]]やミズナラなどでは早材部分に大きい道管が形成されるために区別がつくが、[[ホウノキ]]や[[カツラ]]などでは季節による道管に差ができないためにこの早材/晩材の差が生じない<ref name="okabe73-102" />。