「フザリウム」の版間の差分

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近年は分子遺伝学的な検討が行われており、従来の種は複合種であるとされて、細分化された種が数多く提案されている。形態的には全く区別がつかなくても種として分けることを主張する研究者も多くいる。そのため種の数は飛躍的に増えており、2006年現在で百数十種、将来的には500種以上になると言われている。
 
種が細分化されている代表的な種に''F. graminearum''がある。従来は、北米に多く分布し、トウモロコシへの寄生性が強く、子のう殻を作りにくい系統(タイプ1)と世界中に分布し麦類に寄生しやすいタイプ(タイプ2)とに分けられる程度であったが、それぞれ''F. pseudograminearum''と''F. graminearum''に分けられた上、さらに''F. graminearum''も十数種に分けられている。さらに細分化された種名の中にも''F. graminearum''と名づけられているものがあり、混乱を招きやすい。''F. moniliforme''の場合は、細分化された後に存在した狭義の''F. moniliforme''という種名は、混乱を避けるために現在は使用が禁の停が勧告され、''F. verticillioides''と名称変更された。
 
== 利害 ==