「伝令RNA」の版間の差分

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[[Fileファイル:Peptide syn.png|thumb|400px|[[リボソーム]]は、一連の[[伝令RNA]]([[:en: Messenger RNA]])を読み取り、[[転移RNA]]([[:en: Transfer RNA]] (TRNA))に結びついた[[アミノ酸]]から所定の[[タンパク質]]を組み立てる。]]
[[Imageファイル:translation.gif|thumb|300px|[[小胞体]]に分泌されるタンパク質を組み立てている[[リボソーム]]]]
'''伝令RNA'''(でんれいRNA、メッセンジャーRNA)は、[[蛋白質]]に[[翻訳 (生物学)|翻訳]]され得る[[塩基配列]]情報と構造を持った[[リボ核酸|RNA]]のことであり、通常'''mRNA'''と表記される。mはmessenger(メッセンジャー)の略である。DNAに比べてその長さは短い。DNAからコピーした遺伝情報を担っており、その遺伝情報は、特定のアミノ酸に対応する[[コドン]]と呼ばれる3塩基配列という形になっている。
 
mRNAはDNAから写し取られた遺伝情報に従い、タンパク質を合成する(詳しくは[[翻訳 (生物学)|翻訳]])。翻訳の役目を終えたmRNAは細胞に不要としてすぐに分解され、寿命が短く、分解しやすくするために1本鎖であるともいわれている。
 
[[古細菌]]、[[真正細菌]]では[[転写 (生物学)|転写]]されたRNAはほぼそのままでmRNAとして機能する。一方[[真核生物]]では転写された[[mRNA前駆体]]はいくつかの切断、修飾といったプロセシングを受けたのちに成熟mRNAになる。
 
真核生物のmRNAは[[RNAポリメラーゼ|RNAポリメラーゼII]]によって転写されたRNAに由来する。5'末端にはm7Gキャップがあり、3'末端は一般にポリアデニル化される(poly(poly (A)鎖で終了している)。これらの構造やmRNAの塩基配列は翻訳活性やmRNAの分解を制御する機能も持っている。古細菌、真正細菌も3'末端に短いpoly (A)鎖を持つが、5'末端のキャップ構造は持たない。
 
poly (A)鎖は[[rRNA]]や[[tRNA]]には存在しないmRNAの特徴であるとされており、このことを利用してmRNAを特異的に精製することができる。また、mRNAを鋳型にして[[デオキシリボ核酸|DNA]]を[[逆転写酵素]]によって合成することができ、これは[[相補的DNA|cDNA]]と呼ばれる。cDNAは[[遺伝子]]が働いていることの非常に信頼性の高い証拠であり、ゲノムプロジェクトによって得られた大量の[[シークエンス]]データの中から遺伝子を探す作業を補助することができる。
 
== 遺伝子発現とRNA ==
遺伝子発現のプロセスの一つ、[[転写]]は[[細胞核]]内にて行われる。[[DNA]]に刻まれた遺伝情報([[遺伝子]])は、RNA合成酵素によりmRNAに転写される。DNAがすべて転写されるのではなく、必要な分だけ転写される。遺伝情報はmRNAの塩基によって[[コドン]]の形式でコードされ、全20種類のアミノ酸に対応している。遺伝情報を受け継いだmRNAは核から細胞質へ出て、[[リボソーム]]に付着する。ここでmRNAの遺伝情報に従い、特定のタンパク質が合成される。
 
== RNA中の翻訳領域 ==
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また、近年ではpoly (A)鎖や5'末端のキャップ構造を持ちながら、ORFを持たずに[[ノンコーディングRNA]]としてはたらく物も確認されている。
 
<!-- == 脚注 ==
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== 参考文献 ==
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== 関連項目 ==
{{Commonscat|mRNA}}
* [[リボ核酸|RNA]](RNA)
* [[転写減衰]]
* [[スプライシング]]
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* [[RNAエディティング]]
* [[H-Invitational Database]]
 
== 外部リンク ==
{{節stub}}
 
{{核酸}}
{{Biosci-stub}}
 
{{デフォルトソート:てんれいああるえぬええ}}
[[Category:リボ核酸|めつせんしやあ]]
{{Link GA|ru}}
 
{{Link GA|ru}}
[[ar:مرسال الحمض الريبي النووي]]
[[bg:Информационна РНК]]