「テクノロジーアセスメント」の版間の差分

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'''テクノロジーアセスメント'''(TA: technology assessment)は技術のもたらす正や負の副次的影響を総合的・包括的に予見・分析することで、社会的な課題設定や政策的な意思決定の方向性を広く提示する理念や活動を指す。副次的影響には経済、環境、倫理、法、社会、文化に及ぼす影響など広く含まれる。'''TA'''や'''テクアス'''と略されるほか、日本語では'''技術の社会影響評価'''や'''技術影響評価'''と表されることもある。かつては'''技術評価'''、'''技術事前評価'''、'''技術考査'''、'''超技術'''<ref>牧野昇(1971)『超技術:技術革新の新段階』中公新書268、中央公論社。</ref>、'''技術再点検'''<ref>岸田純之助(1972)『技術文明の再点検-テクノロジー・アセスメント時代へ』日本生産性本部。</ref>などとも呼称されていたが、1970年初頭にはすでに一般的ではなくなった<ref>山田圭一(1972)「テクノロジー・アセスメントの現状と評価」『季刊 現代経済』6号、120-129頁。</ref>。
 
TAは科学技術の倫理的・法的・社会的側面の考慮([[ELSI/ELSA]]: ethical, legal, social implications(issues)/ELSA)aspects)を行うが、研究的色彩が強いELSIと異なり、アセスメントの結果が社会的意思決定に貢献するように働きかけることを主眼としている。また、不確実性下の意思決定に対するエビデンスを構築するために、あらゆる関係者からの納得と一定の支持を得るための仲介役として機能するという点で、[[科学サイエンスコミュニケーション]]とのつながりが深い。
 
==概念==