「カンバセーション…盗聴…」の版間の差分

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[[ファイル:Embarccenter.jpg|thumb|right|260px|主人公の依頼人の会社として映画に登場した、サンフランシスコのエンバカデロ・センター]]
[[サンフランシスコ]]在住の盗聴のプロフェッショナル、ハリー・コール。通信傍受の権威としての輝かしい名声とは裏腹に、彼の私生活は孤独そのものだった。それは他者の秘密を盗み聞きするという盗聴という仕事を生業にしていながら、ハリーが自らの[[プライバシー]]の保持に異常に気を使っているからだった。そのためにハリーは、彼とより親密な交際を求める人とも別れる羽目になってしまう。そんな彼にとって唯一の心の支えは、厳重に外部から隔離された自室で、[[ジャズ]]の調べに合わせて[[サクソフォン]]を演奏することだった。
 
ハリーはある日、大企業の取締役からの依頼を受けて、雑踏にまみれたユニオンスクエアで密会する若い男女二人組の会話を盗聴する。一見すると他愛の無い世間話に見えた二人の会話だが、そこに不審なものを感じたハリーは依頼人の補佐役に対し、録音したテープの受け渡しを拒否する。依頼人のオフィスからの帰り道にハリーは、公園で盗聴したカップルに遭遇する。例の二人組は、実はその会社に勤めていた社員であり、女の方は依頼人の妻だったのだ。
 
仕事場で何度もテープを聞き返すうちに、ハリーは男の「もしかしたら彼に殺されるかもしれない」という会話を拾い上げる。昔自分が盗聴したテープにより殺人事件を引き起こしてしまったという負い目があるハリーは、カップルの安全のためにテープを守ることを決意する。しかし、通信傍受の専門家たちが集まるカンファレンスの後、人と別れて傷心気味だったハリーは、彼の孤独に付け込んで来た女情報員によってテープを奪われてしまう。
 
テープを取り戻すために依頼人のオフィスを再訪するハリーが見たものは、テープを聞いて妻の不貞を知り激怒する取締役の姿だった。ハリーはカップルの会話に出てきたホテルに向かい、二人が泊まった部屋の隣にチェックインする。隣室の様子を盗聴するハリーだが、結局惨劇は防げず、バルコニーに出た際に殺人の目撃者となってしまう。