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ジンメルは、友情の特別の例を[[結婚]]に見ている。これは、結婚がその性格を変えてきたということと関連している。モンテーニュにあっては、結婚はひとつの取引であったが、近代においては結婚はむしろ愛情によって特徴付けられている。ゆえに結婚がひとつの愛情関係であるとすれば、そこには友情的な要素が働いているのである。ジンメルは、結婚を直ちに配偶者への自己開示という風には理解しないように警告している。彼は結婚の価値を、友情が一歩ずつ自発的に深まっていくその過程の中に見ようとするのである。価値があるのは、人がまだ配偶者には伝えたくない、伝えられないと思っているようなこと、2つに分け隔てられていることなのである。加えて、人が多くの事柄について詳細を承知していないこと、それを自分からは話せないでいること、話すつもりがないこともあるだろう。この自己への関係の中での「盲点」、これが完全な自己開示にさらされることのない、結婚の潜在的な幻滅なのではないだろうかと彼は言う。
 
==「コミュニケーション」「うまくできること」と仲間意識==
広島大学大学院の実験報告によると<ref>「「仲間意識」に関する研究結果の報告」中島健一郎(広島大学大学院博士後期1年)[http://home.hiroshima-u.ac.jp/social21/fb/nakashima/ken_FB.pdf]</ref>、グループの間でコミュニケーションがある場合とない場合、あるいはグループにライバルグループがいる場合といない場合でそれぞれ仲間意識に注目すべき差が見られ、①仲間とのコミュニケーションが仲間意識の高まりにとって重要であるが、②グループの優秀さが必要ないわけではなく、③コミュニケーションができない場合はグループの優秀さが仲間意識の高さを左右するとしている。
 
==脚注==
<references />
== 関連項目 ==
* [[仲間]]