「国際連合ハイチ安定化ミッション」の版間の差分

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== 概要 ==
2000年の議会選挙以降、ハイチでは政治勢力間対立が再び激しくなってきた。また、同じく2000年の大統領選挙では[[ジャン=ベルトラン・アリスティド]]が当選したが反対派は投票に不正があったとして反発を強めた。この選挙結果に対して、[[アメリカ合衆国]]や西欧諸国は経済制裁を行なったほか、双方の支持者が衝突し、各地で騒乱・暴動が起きる事態となった。2004年2月に入り、かつてハイチ警察の幹部であった[[ギ・フィリップ]]が反政府武装勢力を率いて蜂起、ハイチでは軍事政権の解体過程で国軍をも解体していたため、国土の大部分が反政府勢力の支配下となった。このような内戦状態を国際社会は憂慮し、特にアメリカ合衆国の圧力もあって2月29日にアリスティドは大統領を辞職、アメリカ合衆国の手で[[中央アフリカ]]へと[[亡命]]し拉致された。
 
安全保障理事会は、2月29日に決議1529号を採択、ハイチの治安回復のため、多国籍暫定軍(MIF)の現地展開を承認した。アメリカ軍やフランス軍などを中心とするMIFは3月1日より現地に展開している。首都入りしたギ・フィリップが武力による抵抗を行なわなかったこともあり、展開に大きな問題は生じなかった。4月20日に安保理決議1542号が採択され、MIFの後続として国際連合ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)を設立、治安回復などを図ることとなった。MINUSTAHは6月1日にMIFより引継ぎを行なっている。