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== 概要 ==
「テリー中本」こと中本輝美（[[1949年]][[7月22日]][[島根県]][[津和野]]出身）が[[ヤマハ]]を退職後<ref>ヤマハ在籍時には[[ポール・サイモン]]や[[ジョン・レノン]]等にもギターを製作している。[[2010年]]に閉館した[[さいたまスーパーアリーナ]]「[[ジョン・レノン・ミュージアム]]」に展示されていた、[[オノ・ヨーコ]]からのオーダーによって製作されたヘッドに「[[龍]]」の[[蒔絵]]をあしらった黒いアコースティックギターもテリー中本の製作である。ポール・サイモンとは現在も交流があり、ギターのオーダーが寄せられるという。この他にも[[南こうせつ]]がオーダーした「桜吹雪」や「[[蓮]]」の蒔絵を施したギターも製作している。</ref>に独立し、[[1990年]]に[[浜松市]]にて「てりテリーずズカンパニー」を設立、オリジナルブランドのアコースティックギター「Terr's Terry」を少数のスタッフと基本的に[[オーダーメイド]]によって製作している<ref>以前はカタログモデルも存在したが、工房の生産キャパシティの関係からカタログモデルは廃止となっている。</ref>。
工房の生産能力のキャパシティの関係上大量に生産することが不可能であり、国内外から多数のオーダーが寄せられるこも多く、発注から顧客の手元に届くまでに2、3年かかる場合や、オーダーストップを行うこともしばしばある。
一時はテリー中本の身内の不幸等いくつものトラブルが重なり、心労から工房を畳む事を決意していたというが、周囲からの応援によって製作継続を表明、浜松市内に新たに移転した工房にて現在もギターを製作している。（近年は後述する「TSK」や「Terry's Terry Casual」の監修等によってテリー中本自身が多忙を極めており、ギター製作に本人が加わる機会は少なくなっている模様である。）<ref>[[リットーミュージック]]「アコースティック・ギター・マガジンVol.33」～にっぽんのギター工房・第19回 T'sT(テリー中本)</ref>。
[[2010年]]、創業20周年を迎え、「20th Anniversary Model」を限定生産した。
ギターのヘッドに施される[[象嵌|インレイ]]のロゴには「'''T'sT'''」と刻まれている。
== 兄弟ブランド ==
前述の「TSK」の他にも兄弟ブランドとして「'''Terry's Terry Casual'''」が存在する。こちらもOEM生産となっているが、TSKとTerry's Terryの中間のグレードとなった製品展開となっている。
Terry's Terryは少数生産故に入手が非常に難しいギターである。そのためユーザーからの声に応えるべく兄弟ブランドが後に登場している。
===TSK===
[[ヤマハ]]在籍時の[[1980年代]]より交流がある[[THE ALFEE]]の[[坂崎幸之助]]<ref>当時ヤマハで進められていた[[エレクトリックアコースティックギター]]の開発に際して、ステージで使用した際の音質などについてディスカッションする等THE ALFEEが協力し、後に「CWE」として製品化されている。CWEは後にモデルチェンジし、「APX」として現在も製造されている。</ref>とテリー中本の[[コラボレーション]]によって生まれたブランド。
テリー中本と坂崎幸之助の監修によって開発され、国内ギターメーカーによって[[OEM生産]]される形式を取っており、サウンドホール内に貼られたラベルには、坂崎と中本両名のサインがシリアルナンバーとともに記されている。
「Terry's Terryの廉価版」という位置づけになるが、その品質は高く、Terry's Terryの製品よりも手頃な価格で購入できるギターとして人気が高まっている。現在坂崎幸之助の使用しているTerry's Terry「No.8」に代わって、THE ALFEEのステージでメインに使用される機会が多くなっている。
===Terry's Terry Casual===
こちらも「TSK」同様国内ギターメーカーによるOEM生産となっているが、「TSK」と「Terry's Terry」の中間のグレードとなった製品展開となっている。テリー中本が直接ギターの監修を行っており、品質の高いギターとなっている。
== 主な使用アーティスト ==
*[[南こうせつ]]
*[[伊勢正三]]
*[[石川鷹彦]]
*[[長渕剛]]
*[[松山千春]]
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