「ザイログ」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
Luckas-bot (会話 | 投稿記録) m ロボットによる 追加: hr:Zilog |
全体に編集・加筆を加えた。創業者が誰かを明らかにするのは神話を証明するのと同様に難しいと感じ手を出さないでおく。 |
||
1行目:
'''ザイログ'''
==
[[1974年]]、米[[インテル]]社の社員であった[[フェデリコ・ファジン]]達<ref>"Zilog Corp."を起業したのは、エンジニアであり起業家として"Ralph Ungermann"の名を挙げる資料もある。</ref>が[[スピンアウト]]して新たな[[半導体素子|半導体]]製造会社"Zilog Corp."を起業した。ファジン達は、ザイログ社を設立
やがて8ビットCPUからさらに処理性能の高い16ビットCPUの技術開発へと進み、デジタル半導体メーカーの新たな開発競争の舞台となった。
16ビットCPUとしては、1978年にインテル社から[[Intel 8086|i8086]]が、1979年末に[[モトローラ]]社から[[MC68000]]がそれぞれ出荷されたが、1979年に出荷が始まったザイログ社のZ8000シリーズは、インテル社が8ビットCPUである8080の命令コードを[[アセンブリ言語|アセンブラ]]レベルではそのまま実行できるように16ビットCPUのi8086を設計していた<ref>16ビットCPUであるi8086の命令体系が8ビット世代の8080のそれの上に「階上階を重ねた」ことで、コンピュータ・アーキテクチャ的には複雑なものとなり、当時のエンジニア達の一部からは「汚い設計」だと不評だった。インテル社はこの汚い設計によって、結果としてビジネス的には大成功を収めた。</ref>のに対して、モトローラ社とザイログ社の16ビットCPUでは命令体系全体を再設計し直たため、2社の製品は市場への普及は限定的だった。
その後、シングルチップ・マイコンでZ800シリーズを開発したほか、各社のマイクロプロセッサと直結できる高性能な周辺デバイスをシリーズ化。これらは一時期のザイログ社を支える製品に成長した
その後は商業的に恵まれず、[[1998]]年にはTexas Pacific Groupに買収された<ref>[http://www.referenceforbusiness.com/history/Vi-Z/ZiLOG-Inc.html ZiLOG, Inc. ] - </ref>。[[2002年]]初旬に[[連邦倒産法第11章]]の適用を受け、Texas Pacific GroupはZilog社を手放した。Zilog社は、[[2010年]][[2月18日]]に米国カリフォルニア州に本社を持つIXYS Corporation (NASDAQ:IXYS) に買収された<ref>[http://www.zilog.com/index.php?option=com_news&Itemid=147&headno=40 Acquisiiton of Zilog by IXYS Corporation] - ザイログ社Web ニュースリリース 2010年2月18日付 (英語、2011年1月21日確認)</ref>。
2011年1月、米IXYS社の一部となった米Zilog社は、モータ制御用MCUとして「Z16FMC」シリーズを発表した。この新製品は、多相AC/DCモータ制御に適した16bit[[マイクロコントローラ]]とされる<ref>[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110120-00000004-mycomj-sci 米Zilog、多相AC/DCモータの制御に適した16bit MCUを発表] - マイコミジャーナル 2011年1月20日配信(2011年1月21日確認)</ref><ref>[http://jp.advfn.com/news__45905219.html ZILOG Releases New 16-Bit MCU System On A Chip For Motor Control Applications] - ADVFN ニュース配信ページ</ref>。
===Z80===▼
*[[Z80]] 8ビットマイクロプロセッサの[[デファクトスタンダード|事実上の標準]]▼
*[[Z800]] Z80を16ビットに拡張したもの▼
**[[Z280]] [[Z800]]の[[CMOS]]版▼
*[[Z380]] 16/32ビット拡張版のZ80▼
*[[Z180]] 拡張版Z80で、[[日立製作所]](現・[[ルネサス エレクトロニクス]])の[[HD64180]]シリーズの[[セカンドソース]]。Z80180またはZ8S180がある。▼
*[[eZ80]] Z80互換で、[[命令パイプライン]]化、高集積化し、さらにクロックを50MHzまでと高速化したもの。▼
==
▲=== Z80 ===
*[[Z8000]]シリーズ(以下の2バージョンに分かれる)▼
▲* [[Z80]] 8ビットマイクロプロセッサの[[デファクトスタンダード|事実上の標準]]
**Z8001 [[セグメント方式|セグメント]]によりアドレス空間を拡張したバージョン▼
▲* [[Z800]] Z80を16ビットに拡張したもの
**Z8002 セグメントを使用しない64kBだけのアドレス空間を使うバージョン▼
▲** [[Z280]] [[Z800]]の[[CMOS]]版
*[[Z80000]]シリーズ Z8000を32ビット化したもの▼
▲* [[Z380]] 16/32ビット拡張版のZ80
▲* [[Z180]] 拡張版Z80で、[[日立製作所]](現・[[ルネサス エレクトロニクス]])の[[HD64180]]シリーズの[[セカンドソース]]。Z80180またはZ8S180がある。
▲* [[eZ80]] Z80互換で、[[命令パイプライン]]化、高集積化し、さらにクロックを50MHzまでと高速化したもの。
=== Z8000 ===
===マイクロコントローラ===▼
▲* [[Z8000]]シリーズ(以下の2バージョンに分かれる)
*[[Z8 (コントローラ)|Z8]] 1チップ・マイクロプロセッサ・ファミリ▼
▲** Z8001 [[セグメント方式|セグメント]]によりアドレス空間を拡張したバージョン
*[[zatara]]シリーズ ARM9コアのセキュアトランザクション用プロセッサ▼
▲** Z8002 セグメントを使用しない64kBだけのアドレス空間を使うバージョン
▲* [[Z80000]]シリーズ Z8000を32ビット化したもの
▲=== マイクロコントローラ ===
===周辺デバイス===▼
▲* [[Z8 (コントローラ)|Z8]] 1チップ・マイクロプロセッサ・ファミリ
*[[Z8530]](SCC) 2チャンネルのシリアル・コミュニケーション・コントローラ▼
▲* [[zatara]]シリーズ ARM9コアのセキュアトランザクション用プロセッサ
==日本における事業==▼
▲* [[Z8530]](SCC) 2チャンネルのシリアル・コミュニケーション・コントローラ
[[1977年]]、半導体商社の日本テクセル(現在の[[三井物産エレクトロニクス]])が代理店となり、Z80やZ8000シリーズの販売、マーケティングを行った。その後、ザイログジャパンが設立された。▼
▲[[1977年]]、半導体商社の日本テクセル(現在の[[三井物産エレクトロニクス]])が代理店となり、Z80やZ8000シリーズの販売、マーケティングを行った。その後、ザイログジャパンが設立された。現在の代理店は、[[インターニックス]]、三井物産エレクトロニクス、[[ユニダックス]]ほか。
== 脚注 ==
<references />
== 外部リンク ==
* [http://www.zilog.com/ ZiLOG]
* [http://www.mbel.co.jp/product/zilog.html 三井物産エレクトロニクス - Zilog,Inc.]
* [http://www.ixys.com/ IXYS]
{{DEFAULTSORT:さいろく}}
[[category:パソコンの歴史]]
|