「中村鴈治郎 (2代目)」の版間の差分

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[[科白]]覚えは悪かったものの、新作や新しい役柄には進んで挑戦するチャレンジ精神に富んでいた。科白がうろ覚えでも本番では観客に悟られることなく役をつとめることが出来る特技を持っていた。ある新作の稽古で、原作者から「鴈治郎さん。科白覚えて下さい!」と駄目を出された時は、今まで見せたことのない怒りの表情になり、後々までもこのことを恨んでいたという。
 
また、『妹背山・金殿』の七をつとめたとき、周囲は荒事の七を和事の鴈治郎ができるのか、いかにも[[ニン]]が違い過ぎはしないかかと案じた。しかし鴈治郎は[[尾上松緑 (2代目)|二代目尾上松緑]]から役の[[性根]]を教えてもらい、自身なりの七を見事につとめあげて賞賛を浴びた。これには、お三輪役で舞台を共にした[[中村歌右衛門 (6代目)|六代目中村歌右衛門]]が、以前から「成駒屋(鴈治郎のこと)の七はすごいわよ」とその芸力を認め強く推薦していたからであった。
 
==映画・テレビドラマでの出演作==