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{{Otheruses|朗読そのもの|NHKラジオ第2放送で放送されている朗読番組|朗読 (ラジオ番組)}}
{{文学}}
'''朗読'''(ろうどく)とは、[[声]]を出しながら[[文章]]を読むこと。「音読」ともいうが、「朗読」には[[感情]]をこめて読み上げるという意味あいも含まれる。文章を[[暗記]]した上でこれを行うことを[[暗唱]]という。また、声を出さず、[[心]]の中で読み上げることを「黙読」といい、これに対比させる意味では音読という[[]]もある。
 
[[歴史]]を通じて、[[文学]]の享受のされ方は、黙読よりも朗読が中心であったとされている。[[識字]]率の低い[[社会]]では特に読み聞かせが重要となるが、[[19世紀]]の[[イギリス]][[中流階級]]のような[[教養]]のある[[家庭]]でも、[[小説]]や[[詩]]の朗読は[[家庭]]内での[[娯楽]]の一環として確固たる位置を占めていた。
 
英語圏では特に詩の朗読は、[[歌唱]]や[[楽器]]の[[演奏]]と同様、[[芸能]]として扱われていた感があり、単に声を出して読む、というよりも、そこにいかに感情をこめ、[[]]の[[韻律 (韻文)|韻律]]を浮かび上がらせるかに焦点が当てられた。
 
朗読・音読は受容的な目(黙)読に比べ、感情を込めて発声することでさらに肉体的・能動的な表現行為となり、より[[脳]]を[[活性化]]させるということも言われている<ref>ただし脳の活性化は脳機能向上を意味するものではない。</ref>。[[任天堂]]のゲーム機、[[ニンテンドーDS]]のソフトである『[[東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング|脳を鍛える大人のDSトレーニング]]』にも音読関連のトレーニングがある。
 
なお、[[詩人]]で[[歌手]]の[[友部正人]]は、朗読と歌唱の関係を思考しつづけており、自身も多くの楽曲のなかで[[メロディ]]のない言葉を織り込んでいる。[[アメリカ]]で詩人の朗読をたくさん聴いてまわり、[[日本]]でそれに近いことをやろうと詩人と[[ミュージシャン]]を招いて、詩の朗読会を主催している。
 
NHK・民放を問わず、[[放送局]]が[[アナウンサー]]による朗読・読み聞かせ(子供を対象)の活動を積極的に展開している。日頃の放送で鍛えた発声法による美しい[[日本語]]の響きを広めることが目的となっている。