「タイモ」の版間の差分

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→‎概要・歴史: モグラは殆ど肉食
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==概要・歴史==
原産地は[[インド]]東部から[[インドシナ半島]]にかけての熱帯地方であり、一般的な[[サトイモ]]の[[二倍体]]変種。草丈は1.5-2mになり、根茎([[球根]]、厳密には[[球茎]])は長さ約15cmの紡錘形となる。親芋の周囲に数個から10個以下程度の子芋ができ、親芋小芋ともに食用となる。小芋から出ている茎は次の栽培のために使用される。[[芋茎]](ずいき)や若い葉も食用となる。赤茎種と白茎種とがあるが、主として白茎種が栽培されている。専用の水田で栽培されることもあるが、[[イネ|稲]]田の脇で栽培されることが多い。但し稲田の下流では品質が悪くなるとされる。水中で栽培するため[[ネズミ]]に食べられたり[[モグラ]]に食べれることがなく、[[台風]]にも強いため非常用の食糧として重宝されている。
 
南西諸島の自生植物ではなく人間によって持ち込まれた植物であり、一部野生化しているものもある。特別な道具を使わずに木の棒一本で栽培・収穫することができ、水田に植えたままで貯蔵できるなど利用しやすい作物であることから、南西諸島において[[稲作]]に先立って広く栽培されていたと考えられている。加熱すると一般的なサトイモより粘り気があり、各地でタイモを潰して餅状にした料理が作られている。色は薄紫色で、味は[[ヤツガシラ (里芋)|八頭]]に似ている。米の[[餅]]の原型であったとする説もある。