「五人廻し」の版間の差分

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そんな客の苦情を一手に引き受けるのは、「若い者」「[[妓夫太郎]]」(ぎゅうたろう)と呼ばれる男性従業員である。吉原のある遊郭、遊びは終わって、客と遊女が床にはいる大引け(午前2時ごろ)も過ぎたころ、若い者は、客たちからお目当ての遊女が来ないと文句を言われて四苦八苦である。
 
一人目の客からはさんざん毒づかれて、[[吉原遊廓|吉原]]の由来まで聞かされた揚句、「ぐすぐすしてやがると、頭から[[塩]]かけてかじっちゃうぞっ!!」と一喝される。
 
「少々御待ちを願います。ええ、喜瀬川さんえ」と汗だくになって遊女を探しているが、二人目の客に「ちょいと廊下ご通行の君」と呼ばれる。今度は薄気味悪い通人で、ねちねちと責められ、「君の体を[[花魁]]の[[名代]]として拙に貸し給え。」と迫られ、焼け[[火箸]]を背中に押しつけられそうになる。