「ロンドン橋落ちた」の版間の差分

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m →‎解釈: Wikipedia:表記ガイド「仮名書き」に基づき、「その時」「作る時」→「そのとき」「作るとき」に修正。「橋を作る」「橋を造る」→「造る」に統一。
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歌詞にあるように、ロンドン橋はこれまで幾度となく洪水で流されたり壊れたりしている。この歌は、その様子を表したものであるという説がある。
 
また、天災だけではなく、次のように人の手によって壊された話も伝えられている。1014年(または1009年)、ノルウェーの王[[オーラヴ2世]]は[[デーン人]]の王スヴェインと戦った。そのときオーラヴ2世はロンドン橋にロープをかけ、船で引っ張り落としたという<ref>{{cite book | last = Gibson | first = Michael | title = The Vikings | publisher = Wayland | date = 1972 | location = London | pages = 73 | isbn = 0853401640}}</ref>。歌詞はこの出来事を元にしているいう説もある。
 
それを裏付ける文献もある。この出来事が記されている古代スカンジナビアの冒険談『[[ヘイムスクリングラ]]』は、[[サミュエル・レイン]]によって翻訳され1844年に発表された。そこには[[オッター・スヴァルト]]の詩が収められているが、この詩の1行目とロンドン橋の詩とは類似性がある。
195行目:
 
=== 見張り番と人柱 ===
歌詞には、「金と銀の橋では盗まれるから見張り番を置こう」という箇所がある。この「見張り番」が、橋をときの[[人柱]]のことを指しているとする主張がある。
 
たとえば『オクスフォード童話事典』 (The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes) では、何度橋を架けても壊されてしまう自然の力に対抗できるものとして見張り番、つまり人柱が必要になると述べている。また、各国に伝わる橋を造る際の人柱の例を挙げて、この説を補強している<ref>[[#Opie(1951)|Opie(1951)]] pp.275-276</ref>。ただし、石橋を造る際には人柱の記録はないことから、これは事実であったとしても石橋以前に架けられた橋での出来事と推定されている<ref>[[#薬師川・豊田(1990)|薬師川・豊田(1990)]] p107</ref><ref>[[#合田(2002)|合田(2002)]] pp.133-134</ref>。