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|掲載誌=[[ガンガンパワード]]→<br />[[月刊少年ガンガン]]
|レーベル=[[月刊少年ガンガン#ガンガンコミックス|ガンガンコミックス]]
|開始号=『[[ガンガンパワード]]』[[2007年]]No.3
|開始号=
|終了号=<br />『[[月刊少年ガンガン]]』[[2010年]]9月号
|終了号=
|開始日=[[2006年]][[10月21日]]
|終了日=[[2010年]][[8月12日]]
|巻数=全5巻
|話数=全21話
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{{Infobox animanga/Footer
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|ウィキポータル=[[Portal:アニメ|アニメ]]、[[Portal:漫画|漫画]]
}}
『'''獣神演武'''』(じゅうしんえんぶ)は、[[黄金周]]・原案による[[日本]]の[[テレビアニメ]]及び[[漫画]]作品。
 
2006年10月より、シナリオ:[[社綾]]、作画:[[荒川弘]]により、漫画版が隔月刊誌『[[ガンガンパワード]]』([[スクウェア・エニックス]])にて漫画[[2007年]]No.3より連載開始。同誌は[[2009年]]4月号を最後に休刊、その『[[月刊少年ガンガン]]』(同)[[に移籍し2009年]]6月号より隔月連載。以後、休載を挟みながらも翌[[2010年]]9月号にて連載終了。全21話、単行本は全5巻
 
単行本は全5巻。
 
2007年10月から2008年3月まで『'''獣神演武 -HERO TALES-'''』のタイトルで、[[スタジオフラッグ]]製作のテレビアニメが[[テレビ東京]]系列にて放送された。
 
== 経緯 ==
1998年頃、武侠ファンのサイトでオリジナル小説「獅子獣神演武」を書いていた[[大原信弥]]が、『[[三国志]]』同人つながりから、デビュー前の荒川弘に挿絵を依頼したことが始まり<ref name="Cha">2007年12月発行『Charaberrys』Vol.3 マンガ作画 荒川弘インタビュー</ref><ref name="mage1">『アニメージュ』2007年11月号 獣神演武大研究 教えて!大原さん</ref><ref name="mage2">アニメージュ2008年3月号 キャラクター原案・漫画版作画  荒川弘</ref>。
 
大原信弥は当時、スタジオフラッグに所属しており、そのスタジオフラッグの元社長早坂信也とともに最初のアニメ化を試みたが、荒川弘のデビューなどで企画は一旦消えた<ref name="con">2007年10月発行CONTINUE Vol.36『獣神演武』プロデューサー  森尻和明インタビュー</ref><ref name="mantan">2007年10月発行まんたんブロード</ref>。
 
2005年より、[[ジェンコ]]のプロデュースにより再びアニメ企画が動き出し、2006年10月より先行して漫画連載が開始。「最初はアニメ版キャラ設定だけだと思っていたのに、いつの間にか漫画版を描くことになってしまって」(荒川弘)<ref name="paf">『ぱふ』2007年3月号 荒川弘ロングインタビュー</ref>。シナリオライター社綾が、アニメ用シナリオから漫画用に<ref name="con">< /ref>、「台詞の細かいところまでちゃんと書いてある」<ref name="paf">< /ref>シナリオを書き起こし、荒川弘が作画。
 
2007年10月アニメ放映開始。前評判は高く豪華な声優陣も話題になったが、視聴率、DVD売上げ共に振るわず、公式HPもDVD最終巻のジャケット画像をアップしないまま更新終了となった。
 
『ガンガンパワード』が2009年度4月号(2009年[[2月21日]]刊行)を以て休刊となった際は、同誌で連載されていた「[[勤しめ! 仁岡先生]]」、「[[仕立屋工房 Artelier Collection]]」に続き『[[月刊少年ガンガン]]』に移籍。以降は隔月で連載していたが、2010年1月号掲載を以て一時休載に入る。その後、同年7月号を以て荒川が『[[鋼の錬金術師]]』の連載を終えたことを受け、連載を再開するが、わずか2ヶ月連載されただけで終了となった。
 
== 原案 ==
黄金周とは[[中国語]]でゴールデンウィークの意。人名ではない。
 
公式発表では「黄金周とは、荒川弘、アニメ制作会社スタジオフラッグ、プロデュース会社のジェンコで構成される原作者グループ」とされた。しかし荒川弘自身が「もともと原案の黄金周さんとは知り合い」と他人として発言していたり<ref name="paf">< /ref>、グループに名前を連ねていない大原信弥が「黄金周の要」としてインタビューを受けるなど<ref name="mage1">『アニメージュ』2007年11月号 獣神演武大研究 教えて!大原さん</ref>、不自然さが指摘されている。
 
ジェンコのプロデューサー森尻和明は「ストーリー会議は(中略)荒川さんにももちろん参加してもらっていますし」<ref name="con">< /ref>と発言しているが、荒川弘は「私がストーリーを練ることは全くない」「作画に専念」と重ねて発言している<ref name="Cha">< /ref><ref name="mage2">『アニメージュ』2008年3月号 キャラクター原案・漫画版作画 荒川弘</ref><ref name="paf">< /ref><ref name="y">2008年6月発行『ユリイカ』インタビュー荒川弘</ref>。
 
また、雑誌連載においてはタイトルページ下部に著作権者が表記されるのが通例だが、しばしばプロデュース会社GENCOの文字が記載されず<ref>『ガンガンパワード』掲載第8話、第11話</ref>、また順序をFLAGの後ろに回すなど<ref>『ガンガンパワード』掲載第15話</ref>、編集部とジェンコの関係が良好では無いことがうかがわれる。
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: 慶狼に殺された蓮通寺の修行僧や青龍党員たちの仇を討つべく、頼羅、劉煌と共に旅に出る。旅先で鳳星、麟盟、虎楊たちに出会い、仲間をどんどん増やしていく。
: 実は汰臥帝の双子の兄である。政権争いが起こらぬよう、どちらかを闇に葬るためということになり、破軍であるという理由で曹栄に預けられた。尚、破軍が覚醒している際は力を制御できず、暴走する。
: 最終話にて慶狼と一騎打ちとなり、破軍と貪狼の決着を望む慶狼に対し初めは彼に全てをやり直す機会を与えるつもりだった。しかし貪狼が覚醒し暴走した慶狼に対し自らも破軍を覚醒させ、激闘の末賢嘉爛舞を砕き慶狼を倒す。その後行方不明となるが、7年後安寧を取り戻した賢帝国に帰還する。
; 慶狼(けいろう)
: 声 - [[銀河万丈]]
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: 字は'''孟甜'''(もうてん)。'''武曲'''(ぶきょく)の星を持つ。統悠寺の修行僧で、賢帝国を陰で支える「六伽宗」の一人。劉匠の義理の息子である。
: 若くして統悠寺一の武術の使い手となった逸材。規律に厳しく考えが固く、物事を一度決めたらなかなか曲げない信念の持ち主。
: 実の父親は慶狼であり、慶狼は邪魔だと言って捨てた。一時帝国側に寝返り岱燈を襲うがその後和解再び慶狼と対峙する。
: 最終話では麟盟と結婚し、幸せに暮らしている。
; 鳳星(ほうせい)
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: 声 - [[甲斐田裕子]]
: 字は'''詔韓'''(しょうかん)。'''巨門'''(こもん)の星を持つ女性。賢帝国を陰で支える「六伽宗」の一人。統悠寺で賄い方をしている。劉煌のことが好きだが、彼の鈍さに苛立っている。
: 漫画版では劉煌の子供をお腹に宿し戦線を離脱。彼が旅から帰ってくるのを待つことになる。
: 最終話では劉皇と結婚し、一児を授かっている。
; 虎楊(こよう)
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: 声 - [[速水奨]]
: 字は'''張楊'''(ちょうよう)。'''廉貞'''(れんじょう)の星を持つ。汰臥帝に仕えている医師。岱燈らに助言を行う一方、慶狼に味方する謎の男。複数の円盤を自由自在に操って攻撃する。
: 彼の真の目的は賢帝国の安寧であり、そのために北辰天君を利用した。人当たりがよく柔和な性格だが、己の目的のためならばどんな手も使う非情な一面も併せ持つ。帝国を治める器を見定めるため、岱燈と慶狼を戦わせる。
: 汰臥帝の治世となってからは、帝国の助言役となっている。
 
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: 声 - [[神田朱未]]
: 字は'''青蓮'''(せいれん)。青龍党三代目当主。岱燈の義妹。暴走した岱燈を唯一止める事ができる。
: 料理の腕は最悪。また、麟盟とは気が合い、一緒に男ってどうしようもない同盟を結成した。漫画版では、戦争で父・曹栄を失い、悲しみに暮れた所を史明に洗脳され、一転して岱燈に逆恨みの殺意を抱くようになってしまう。一時岱燈を殺しかけるが、後に和解する。
: 破軍の暴走を止めたことから史明に興味を持たれ、後に史明の能力により、実は伝説の夏王朝の星操の巫女の末裔であることが判明する。その力を使い、相手の動きを止めることもできる。
; 燕紀(えんき)
: 声 - [[宮島依里]]
: 虎楊の部下である女性。兄と死に分かれている。男ってどうしようもない同盟に入っている。
; 李延(りえん)
: 流民の少年。食いぶちを稼ぐためにスリをしていた。岱燈らに同行する。
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; 史明(しめい)
: 声 - [[二又一成]]
: 慶狼の部下。不死身の体を持ち、柄に目がある魔剣「萬詳史明」によって他人を操る術を使う。性格は残虐非道な鬼畜。孫寧曰く、古来より人の姿をした物の怪と言ったことからわれており、人間ではない。その本体は下記にある魔剣の方であり、普段「史明」として登場している男も実際は魔剣が操る死体である為、いくら肉体が壊れようとも活動できる。
: 賢帝国の陰で暗躍し、破軍と貪狼の戦いを待ち望んでいた。一度鳳星に倒されるも魔剣を鳳星に突き刺して殺したことで、鳳星身体で頼羅たちの前に現れる。頼羅の正体を知りその身体を乗っ取ろうとするが、巫女の力で動けなくなったところを斬られた。
; 曹栄(そうえい)
: 声 - [[菅生隆之]]
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: 声 - [[田中敦子 (声優)|田中敦子]]
: 字は'''玖儒'''(くじゅ)。鳳星の師匠。知識量の多さから、智泉玖(ちせんきゅう)の別名を持つ。
: 若かりしころ頃に史明に憧れ、旅に同行していた過去を持つ。漫画では史明によってそのまま殺害され息を引き取る。
: アニメでは史明によって暗殺されるが死の寸前に弟子の鳳星に史明の操る死人の弱点を伝えた。そのに彼、史明の操る死人となって復活し命を狙ってくるが、僅かに生前の心が残っており、鳳星が幼少の頃共に弓の練習をした的の前に立ち、最後は鳳星の放った矢に撃たれて灰となった。
; 孔凋(こうちょう)
: 声 - [[立木文彦]]
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== 用語 ==
; 北辰天君(ホクシンテンクン)
: 北辰=貪狼・巨門・禄存・文曲・廉貞・武曲・破軍の星(文様)を持つ7人。帝国の危機に現れ民を導いていくと言い伝えられている伝説の英傑のこと。7人の英傑の中には、乱世を平和に導いた者もいるが、自身が乱世の種となる者も少なからずいた。
: 北辰天君の中でも一際大きいとされる貪狼と破軍の二星は二天神尊と呼ばれ、巨星故に、互いに喰らいあう宿業の星として言い伝えられている。
:北辰天君 それ以外中でも武曲・巨門・廉貞・禄存・文曲の五星を『は「五神闘士と呼ばれる。五神闘士は二天神尊である破軍と貪狼に寄り添いこの二星の激突を防ぐ防波堤の役割を持つ。貪狼・破軍どちらに味方するかは、長い帝国の歴史中でも謎とされる。
: 北辰天君の記録をつづった北辰紀記の中で二天神尊が同じ時代に現れたことは無いとされる。この二星が同じ時代に現れると帝国が歪むと言われる。歴史にもそういった記述はないが、実際にはまみえたことはある。その昔、二天神尊の争いで夏王朝は滅んだ。
: 北辰天君は天が遣わした人の世を救済する英傑ではなく、実際は北辰天君とは世界の意思で、二天神尊とはこの世界が生み出した浄化の意思で、五神闘士は強すぎた2つの巨星による世界の破壊を防ぐ自衛の意思であり人の救済が入り込める余地がないことが判明する。
; 北辰紀記(ほくしんきき)
: 北辰天君である二天神尊と五神闘士の偉業の逸話を記したもの。長い帝国の歴史の中で、代々伝わる伝説のようなものである。北辰紀記』の中では、五神闘士は賢帝国の危機に現れる英傑と崇められているが、二天神尊は動乱を巻き起こす荒神として畏怖の対象となっている。
; 賢嘉爛舞(けんからんぶ)
: 賢帝国を興した初代皇帝・澗武帝(かんぶてい)が持っていた剣。抜いた者に天下を取らせる能力を持つと言われている。しかし将鶴によれば災厄をもたらす存在であるという。
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